HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
欲しいもの<あげたいもの。
- 2009/09/13 (Sun) |
- Novel |
- CM(2) |
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お題『清寿の欲しいもの』『清寿にあげたいもの』
御子柴×式部。
2人の初めての夜、の話。
一応R18指定。。かな?(汗
自己責任で、お読みください。。。
御子柴×式部。
2人の初めての夜、の話。
一応R18指定。。かな?(汗
自己責任で、お読みください。。。
―Wish Your Special Day―
「清寿。あのな。欲しいものは欲しいって云わないと伝わらないぞ」
「え?」
「憎しみしか無いなら、どんなに笑っていてもお前は空っぽだ」
「。。。」
「何が欲しい?」
「僕は。。。空っぽの僕を満たして欲しい」
「。。。」
「笑太君、僕をひとりにしないで」
「俺はお前を―――
熱い唇と掠れた吐息が肌をかすめた。
堪えきれなくなって漏らした甘い声が自分のものだと認めるのが恥ずかしくて、呼吸(いき)を止める。
「清寿」
君が呼ぶとそれは優しくて、まるで自分の名前じゃないみたいな響き。
「嫌か?」
これは自分で、パパとママを失ってから初めて他人に対して望んだこと。
「ヤじゃない。大丈夫」
苦しそうに見えるのは、こうやって深く繋がっていても君と僕とは別々の存在で、完全にひとつにはなれないから。
このまま溶け合ってしまえれば、僕の中の虚しさは消える?
憎しみを忘れられる?
愛して貰う事に臆病になっているのは、また失うのが怖いからだ。
「清寿。。。」
青い瞳に映っている僕は溺れているみたいに喘いでいて無様だ。
「されてるだけじゃなくて、もっと欲しがれよ」
欲しがるってどうしたらいい?
分からないのに、身体だけが反応する。
「ん。。。っ!あぁ。。。」
上りつめて、果てる。
笑太君は動きを止めて、微笑みながら僕の髪を撫でた。
その肩越しに暗い天井を見上げる。
目の部屋に24時間途切れること無く映像を送っている監視カメラの、動作中を示す赤い点がぼんやりと光っていた。
「そっちは見んな」
大きな手のひらが僕の目を塞ぎ、視界を遮られる。
「んなモン気にしてるから欲情出来ねぇんだ」
声だってマイクで拾われてるよ?
「俺だけを見てろ」
両手で頬を包むように持たれて、正面から見詰められる。
「俺はお前を、眠らせてやりたい」
目を伏せて、深い溜め息をつく。
「そっか。笑太君は僕のことなんでも知ってるんだね。それ、調べたの?」
総隊長だから、調べようと思えば隊員の個人情報だって入手出来る筈。
「目の部屋で時々、眠れないお前の姿を見てた」
さっきよりも深く息を吐くと、身体の熱が急激に下がったように感じた。
温かい手が僕の額に触れて、前髪を逆立てるように撫でる。
「式部清寿。お前の欲しいものは、何だ?」
瞼を開く。
見えるのは笑太君の顔だけだ。
「御子柴笑太が、欲しい」
それ以外の答えは思い付かない。
それ以上の望みなんて無い。
「愛するのは悪いことじゃない。愛されるのは怖いことじゃない。頭ん中を真っ白にしてただ夢中で俺を欲しいと思えば、願いを叶えてやる」
背中に回された腕に抱き寄せられる。
「今日誕生日だろ?おめでとう、清寿」
「それ知って。。。!?」
僕は両腕を笑太君の首に回して、少し汗ばんだ身体を抱き締める。
自然に合わせた唇が、僕にとっては初めてのくちづけだった。
「そう。それでいい。もう何も考えなくていい。。。何も、思い出さなくていい」
黒子のある口元が、軽く上がった。
「今夜はぐっすり眠らせてやるからな」
揺さぶられて、しがみつく。
抑えきれずに声を上げながら、笑太君の激しい熱に身を委ねた。
―End―
「清寿。あのな。欲しいものは欲しいって云わないと伝わらないぞ」
「え?」
「憎しみしか無いなら、どんなに笑っていてもお前は空っぽだ」
「。。。」
「何が欲しい?」
「僕は。。。空っぽの僕を満たして欲しい」
「。。。」
「笑太君、僕をひとりにしないで」
「俺はお前を―――
熱い唇と掠れた吐息が肌をかすめた。
堪えきれなくなって漏らした甘い声が自分のものだと認めるのが恥ずかしくて、呼吸(いき)を止める。
「清寿」
君が呼ぶとそれは優しくて、まるで自分の名前じゃないみたいな響き。
「嫌か?」
これは自分で、パパとママを失ってから初めて他人に対して望んだこと。
「ヤじゃない。大丈夫」
苦しそうに見えるのは、こうやって深く繋がっていても君と僕とは別々の存在で、完全にひとつにはなれないから。
このまま溶け合ってしまえれば、僕の中の虚しさは消える?
憎しみを忘れられる?
愛して貰う事に臆病になっているのは、また失うのが怖いからだ。
「清寿。。。」
青い瞳に映っている僕は溺れているみたいに喘いでいて無様だ。
「されてるだけじゃなくて、もっと欲しがれよ」
欲しがるってどうしたらいい?
分からないのに、身体だけが反応する。
「ん。。。っ!あぁ。。。」
上りつめて、果てる。
笑太君は動きを止めて、微笑みながら僕の髪を撫でた。
その肩越しに暗い天井を見上げる。
目の部屋に24時間途切れること無く映像を送っている監視カメラの、動作中を示す赤い点がぼんやりと光っていた。
「そっちは見んな」
大きな手のひらが僕の目を塞ぎ、視界を遮られる。
「んなモン気にしてるから欲情出来ねぇんだ」
声だってマイクで拾われてるよ?
「俺だけを見てろ」
両手で頬を包むように持たれて、正面から見詰められる。
「俺はお前を、眠らせてやりたい」
目を伏せて、深い溜め息をつく。
「そっか。笑太君は僕のことなんでも知ってるんだね。それ、調べたの?」
総隊長だから、調べようと思えば隊員の個人情報だって入手出来る筈。
「目の部屋で時々、眠れないお前の姿を見てた」
さっきよりも深く息を吐くと、身体の熱が急激に下がったように感じた。
温かい手が僕の額に触れて、前髪を逆立てるように撫でる。
「式部清寿。お前の欲しいものは、何だ?」
瞼を開く。
見えるのは笑太君の顔だけだ。
「御子柴笑太が、欲しい」
それ以外の答えは思い付かない。
それ以上の望みなんて無い。
「愛するのは悪いことじゃない。愛されるのは怖いことじゃない。頭ん中を真っ白にしてただ夢中で俺を欲しいと思えば、願いを叶えてやる」
背中に回された腕に抱き寄せられる。
「今日誕生日だろ?おめでとう、清寿」
「それ知って。。。!?」
僕は両腕を笑太君の首に回して、少し汗ばんだ身体を抱き締める。
自然に合わせた唇が、僕にとっては初めてのくちづけだった。
「そう。それでいい。もう何も考えなくていい。。。何も、思い出さなくていい」
黒子のある口元が、軽く上がった。
「今夜はぐっすり眠らせてやるからな」
揺さぶられて、しがみつく。
抑えきれずに声を上げながら、笑太君の激しい熱に身を委ねた。
―End―
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こちらこそ別館までお越しくださってありがとうございます!!!!!!
素敵とかホントありがとうございますっっっ♪♪
これからも頑張りますね~