HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
and keep loving you.
- 2014/11/12 (Wed) |
- Novel-三上式- |
- CM(0) |
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約一年ぶりの更新は三上×式部で、11月11日ポッキーの日の話。
1日過ぎてしまいましたが、その辺は大目に見て下さいまし(汗)
元上司の年上彼氏を上手くあしらうB型男子のイメージで。
軽く尻に敷かれ気味の三上さんもいいかなぁ等と。
記事と作品のタイトルは共にMr.Children『Replay』から。
懐かしいポッキーのCMソングです。
1日過ぎてしまいましたが、その辺は大目に見て下さいまし(汗)
元上司の年上彼氏を上手くあしらうB型男子のイメージで。
軽く尻に敷かれ気味の三上さんもいいかなぁ等と。
記事と作品のタイトルは共にMr.Children『Replay』から。
懐かしいポッキーのCMソングです。
― Replay ―
「?」
帰宅した時は笑顔で迎えてくれた式部が、手渡したスーツの上着のポケットの重みに気付いて上から触れてみてから、不思議そうに私を見た。
「ああ。それ、五十嵐がお前にと」
帰りがけに投げるように寄越されてポケットに入れてすっかり忘れていた。
「僕に?」
目をまん丸くして呟きながら取り出して、プッと吹き出した。
「これの意味分かります?」
箱の表書きが私から見えるように持って軽く振りながら笑顔で訊いてきた。
「お菓子」
「違いますよ~」
「ポッキー、だろ?」
可笑しそうにころころ笑いながら上着をクローゼットのハンガーに掛け、差し出して来た手に鞄を渡す。
「うん。そう、正解!ポッキーです」
何がそんなに可笑しいのか分からないが笑い続けている後ろ姿を見ながらリビングへ行き、ソファーに腰を下ろした。
「ちょっと遅かったですね」
私の前のテーブルにポッキーを置き、式部はキッチンへ向かう。
「全部終わってから五十嵐が持ち込んだ案件が入って、片付けてきたら遅くなった」
帰ると知らせるのは乞われてやっている事では無く、遅くなると何時までも待っていて不安だったのを顔に出すまいとする様子が痛々しくて、自分から勝手にするようになった。
「あ~、だから五十嵐さんからか」
「何が?」
「いえ。何かあったのかな、って思ってほんの少し心配しました」
「メールし直せば良かったな」
ネクタイをほどいてソファーの背に掛け、シャツのボタンを1つ外す。
「いいえ。忙しいのは分かってますし、僕のわがままですから気にしなくていいです」
振り返って明るい口調でそう云ってから、思い直したように突然踵を返すと私の目の前まで来た。
「尊人さん、ごはんにします?何か呑みますか?それともポッキーにします?」
妙な質問をいつもと変わらない微笑みを浮かべながらしてきて、ニコニコとこちらの反応を待っている。
「ポッキーにする」
意外!とでも云いたげな表情をして、テーブルの上の箱に手を伸ばした。
「・・・と答えたら何が起こるんだ?」
ふふふ、と目を線にして肩をすくめて笑うと、箱の封を引っ張って開けた。
「ポッキーを選んだからには僕の云う通りにして下さいね」
中の袋から一本摘み出すと目の前に突き出してきた。
「口、開けて」
軽く口を開けるとポッキーが半分の長さくらいまで差し込まれた。
「くわえてて下さい」
云われた通りにすると嬉しそうに笑ってから真顔になって反対側の端にかじ付き勢い良くカリカリと食べ始め、呆気にとられている間にもどんどん顔がこちらに近付いてきた。
パキッ!
唇と唇が触れそうになったところで音を立ててポッキーを折ると式部が離れ、驚いている私の顔を見て腹を抱えて大笑いし出した。
「本当はね、端っこと端っこから食べていって最後に強制的にキスしちゃうっていう罰ゲームなんです。ポッキーゲームって云って、尊人さんは知らないでしょうけれど」
私の唇から少しはみ出して断端を、式部は人差し指でぐっと押して口に押し込んできた。
「でもそれだと今は罰ゲームにならないから、キスはお預けで」
口の中の物を咀嚼している間に柔らかく口元に触れてきた手首を取って、急いで飲み下してから無理矢理唇を重ねる。
「心配をかけたのは謝る」
「まだ許してないかもしれませんよ・・・っ!」
そこで2本目のポッキーを式部にくわえさせたらスルッと腕から逃げられて、どうもまだ罰ゲームは続いているようだと苦笑するしかなかった。
―End―
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