HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
なんとなく瑞×璃。。
- 2010/05/14 (Fri) |
- Novel |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
初挑戦。
黒瀬×上條。CP。。かな?←
出だしの台詞を思い付いて別のCPで別の原稿を書いていた時。
この台詞を云わせるなら璃宮もアリかな。。と思って。
それでこのCPに挑戦。
瑞璃ファンの皆様どうもすみません(汗
黒瀬×上條。CP。。かな?←
出だしの台詞を思い付いて別のCPで別の原稿を書いていた時。
この台詞を云わせるなら璃宮もアリかな。。と思って。
それでこのCPに挑戦。
瑞璃ファンの皆様どうもすみません(汗
―秘密―
元々の色素が薄いせいか、光の加減でその瞳は紅く見える。
「人を殺したくて殺すなら犯罪者」
薄暗い部屋を好むのはいろんなモノが見え過ぎるのが煩わしいからだと云うけれど、本当の理由は違うのではないかと思うようになってきた。
「死刑囚を殺すのは僕達の職務であり、正義、だから」
。。だから?
言葉の続きを待っている間に静かな呼吸音が小さな寝息になった。
「隊長?」
ベッドの端の腰掛けて、影になっている顔を覗き込む。
天使の如き顔。それは否定出来ない。
しかしそれは穏やかに眠っている時だけの話しだ。
「全く。。困った人だ」
風呂上りでろくに水気を拭き取っていない髪に雫がついている。
溺死したのかと思うくらい長く風呂に浸かって、出て来たと思ったら寝室へ直行して眠ってしまった。
食事よりアルコール、な生活を改善してもらおうと折角作った2人分の夕食も、今更1人でもそもそ食べる気も無く、すっかり無駄になってしまったな。
俺らとアンタ達とどう違うの?
同じ人殺しじゃんか。
本日処刑した連続快楽殺人犯の遺した最期の言葉と薄く笑った口元を思い出して、不快な気分になる。
多分気にしているのはコレで、いつもより酷い不機嫌の原因。
機嫌が悪いのはいつもの事と適当にあしらっていたら、家に押し掛けてこられただけじゃなくベッドまで占拠されてしまった。
とんだとばっちり。でも放っておけない。
「。。璃宮。。」
まるで他人(ひと)に呼ばれることを計算したかのような響きの名前。
最も容姿や名前を褒められることを極端に嫌うからそんなことを当人には云ったことはない。
にゃおん。
静かに上下する背中に寄り添うようにして寝そべっていた黒猫が、頭を上げて顔だけこちらへ向けると主人の代わりに返事をしたかのように短く鳴いた。
闇の中でも艶々と光る毛並みをゆっくりと撫でると、満足そうに咽喉を鳴らして瞼を閉じた。
許されるなら。
傷付いた姿を見せて眠る、この人の頭を同じように撫でてやりたい。
強気の発言と不遜な態度は自分を保ち他人を遠ざける為のポーズで、素はとても繊細で危い。
伸ばしかけた指を金色の髪に触れそうになった瞬間に停める。
弱みを見せるのが一番嫌いだから、同情されるのは嫌だろう。
「怒られるのはイヤだしな」
笑みが漏れる。
本当の自分を曝すことの出来る者として、知っていても知らぬふりの、ある種の鈍感さは必要となる。
「さて。どこで寝るか。。」
立ち上がりそこから離れようとした時、中空に停めたままだった指をふわりと捕らえられた。
「!?」
薄く開いた瞳と視線が合った。
「ここで眠ればいい」
手首を掴まれて、ベッドに引き摺り込まれた。
バランスを崩して頭から突っ込む格好になったが辛うじて正面衝突を免れる。
「流石瑞城。大した運動神経だ」
「笑い事じゃないでしょう?!」
腹を抱えて笑い転げる顔は天使のようでも性格は破綻している。
それでも憎めないのは何故なんだろうと考えてもいつも答えは出ない。
―End―
元々の色素が薄いせいか、光の加減でその瞳は紅く見える。
「人を殺したくて殺すなら犯罪者」
薄暗い部屋を好むのはいろんなモノが見え過ぎるのが煩わしいからだと云うけれど、本当の理由は違うのではないかと思うようになってきた。
「死刑囚を殺すのは僕達の職務であり、正義、だから」
。。だから?
言葉の続きを待っている間に静かな呼吸音が小さな寝息になった。
「隊長?」
ベッドの端の腰掛けて、影になっている顔を覗き込む。
天使の如き顔。それは否定出来ない。
しかしそれは穏やかに眠っている時だけの話しだ。
「全く。。困った人だ」
風呂上りでろくに水気を拭き取っていない髪に雫がついている。
溺死したのかと思うくらい長く風呂に浸かって、出て来たと思ったら寝室へ直行して眠ってしまった。
食事よりアルコール、な生活を改善してもらおうと折角作った2人分の夕食も、今更1人でもそもそ食べる気も無く、すっかり無駄になってしまったな。
俺らとアンタ達とどう違うの?
同じ人殺しじゃんか。
本日処刑した連続快楽殺人犯の遺した最期の言葉と薄く笑った口元を思い出して、不快な気分になる。
多分気にしているのはコレで、いつもより酷い不機嫌の原因。
機嫌が悪いのはいつもの事と適当にあしらっていたら、家に押し掛けてこられただけじゃなくベッドまで占拠されてしまった。
とんだとばっちり。でも放っておけない。
「。。璃宮。。」
まるで他人(ひと)に呼ばれることを計算したかのような響きの名前。
最も容姿や名前を褒められることを極端に嫌うからそんなことを当人には云ったことはない。
にゃおん。
静かに上下する背中に寄り添うようにして寝そべっていた黒猫が、頭を上げて顔だけこちらへ向けると主人の代わりに返事をしたかのように短く鳴いた。
闇の中でも艶々と光る毛並みをゆっくりと撫でると、満足そうに咽喉を鳴らして瞼を閉じた。
許されるなら。
傷付いた姿を見せて眠る、この人の頭を同じように撫でてやりたい。
強気の発言と不遜な態度は自分を保ち他人を遠ざける為のポーズで、素はとても繊細で危い。
伸ばしかけた指を金色の髪に触れそうになった瞬間に停める。
弱みを見せるのが一番嫌いだから、同情されるのは嫌だろう。
「怒られるのはイヤだしな」
笑みが漏れる。
本当の自分を曝すことの出来る者として、知っていても知らぬふりの、ある種の鈍感さは必要となる。
「さて。どこで寝るか。。」
立ち上がりそこから離れようとした時、中空に停めたままだった指をふわりと捕らえられた。
「!?」
薄く開いた瞳と視線が合った。
「ここで眠ればいい」
手首を掴まれて、ベッドに引き摺り込まれた。
バランスを崩して頭から突っ込む格好になったが辛うじて正面衝突を免れる。
「流石瑞城。大した運動神経だ」
「笑い事じゃないでしょう?!」
腹を抱えて笑い転げる顔は天使のようでも性格は破綻している。
それでも憎めないのは何故なんだろうと考えてもいつも答えは出ない。
―End―
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