HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
ひさしぶりに。。
- 2010/06/16 (Wed) |
- Novel-三上式- |
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三上×式部。R18指定。
過去に囚われて愛情を受け入れられない者と、それを承知の上で愛情を注ぐ者。。
そんな感じの、甘めの話です。
すこ~し前にゆうさんとチャットで話題になったある物を小物として使ってみました←
過去に囚われて愛情を受け入れられない者と、それを承知の上で愛情を注ぐ者。。
そんな感じの、甘めの話です。
すこ~し前にゆうさんとチャットで話題になったある物を小物として使ってみました←
―A Sense of Distance―
視覚が奪われると、他の感覚が鋭敏になる。
例えば触覚。
貴方の指先が髪を撫でただけで、快感が背筋を這い上がる。
それに聴覚。
唇が肌に触れる度に、ちゅっ、と、くちづけてくれている音が聴こえる。
「いつもより感じてるな」
からかうように耳を甘く噛まれても、虚勢も張れずに喘ぎを漏らす。
目隠しをして。
そんな奇妙な提案をしたのは快楽の追求が目的では無く、真っ直ぐに僕を見つめる三上さんの視線から少しでも逃れる為だったのに、これでは誤解されてしまう。
「こんなに濡らして」
前を探り先端から溢れ出している先走りを拭い取った指が、焦らすように後ろの蕾を弄って湿った音を立てる。
「はぁ。。っ」
長い指が挿入されて中を掻き混ぜられると甘い息が零れた。
指先が僕の一番弱い所をわざと外すのが切なくて、無意識に腰が揺れる。
身体は疼いているのに、欲しい、とは云えない。
目の表情は隠されていても、羞恥心は無くならない。
却って表情が見えない分だけ慎重になって、本心が出せなくなる。
「清寿。愛してる」
耳に吹き込まれた呟きが、いっそ今だけの嘘だったらいい。
背中に触れている胸から伝わってくる鼓動に同調して、自分の鼓動も速くなる。
「あぁ。。くっ」
後孔を玩ぶ指が増やされて、腕の力が抜けた。
ベッドに這わされ腰だけ高く上げた獣のような姿勢で愛撫される。
「愛してる」
唇が耳や頬を舐る度に呪文のように云われ続けて。
僕も愛してる、と、叫びそうになって下唇を噛む。
ただ肉欲を満たすだけのように淫らに抱いてくれるだけでいい。
自尊心も羞恥心も打ち砕いて身体も精神(こころ)もボロボロにしてくれれば、本当は愛されてなんかいないと、安心することが出来る。
「挿れてっ。。下さ。。い」
仰向けにされて、痛く感じる程に屹立していた茎を捕らえられた。
とくとくと自らを濡らしているそれを舌が舐る。
「。。!だめ。。貴方がそんなことしちゃ、だめ。。っ」
根元まで咥えられて全身がガクガクと震えた。
お腹に髪の先が触れている感触を頼りに、手探りで頭を掴んで引き離そうとしたけれど指に力が入らない。
「や、出ちゃ。。ぁ!」
温かく湿った舌で括れをなぞられ下から舐め上げられて堪え切れずに口の中で達してしまう。
こくん、と、咽喉が動いて飲み下されてゆくのが解った。
いつも僕がする方で、されるのも飲まれるのも初めてだ。
「好きだと出来るな、こういうことも」
僕の頬を指先で擦りながら小さく笑う気配。
「真っ赤だ」
「だって恥ずかし。。!」
そして目を覆う布越しに、瞼の上に唇が触れた。
「お前を愛した者全てが奪われる訳ではない。そう信じられないのなら、愛されていると思わなければ良い」
耳元で囁かれて、びくっ、と、肩を竦める。
瞳を隠しても何を考えているのか見透かされてしまっているのであれば、抵抗する意味なんて無い。
「遊びはお終いにしよう。ちゃんと顔を見て、したい」
目隠しを取り去られた時、瞼の縁に溜まっていた涙が流れ落ちた。
「三上さんのこと大好きですって云っても、迷惑じゃないですか?」
僕の質問に職場では見せたことのない優しい表情で答えてくれた顔を、首に両腕を回して引き寄せて、唇に唇を重ねた。
「お前より長生きしないといけないな」
背中を抱き上げられて腰を跨いで向かい合い、自らの重みで三上さん自身を受け入れる。
これが僕にとって無理のない体位だと分かっていてくれているのが嬉しい。
「三上さんには敵わない」
「当たり前だ」
終わっても互いの身体を抱き締めたまま、笑みを交わす。
愛してます。
耳朶に口をつけて声には出さずにそう告げて。
照れ臭くて表情(かお)を確かめることも出来ずに、胸の中に顔を埋めた。
―End―
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