HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
眼帯。
- 2011/05/21 (Sat) |
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お題5作目。。その2。
五十嵐×上條。
お題5は『眼帯または包帯』で。
りっくん眼帯似合いそうだな。。と。
それだけで書いてみました。
このCPは五十嵐<上條という設定。
意外に璃宮の方がぞっこん(死語?)という。
触れることで他人の過去が視えるのならば。。
自分が許した相手としか愛し合えない。
許す=全てを委ねる関係となるではないかと。
お題5作目は『包帯』編もあります。
そちらもよろしかったら読んでやって下さい。
五十嵐×上條。
お題5は『眼帯または包帯』で。
りっくん眼帯似合いそうだな。。と。
それだけで書いてみました。
このCPは五十嵐<上條という設定。
意外に璃宮の方がぞっこん(死語?)という。
触れることで他人の過去が視えるのならば。。
自分が許した相手としか愛し合えない。
許す=全てを委ねる関係となるではないかと。
お題5作目は『包帯』編もあります。
そちらもよろしかったら読んでやって下さい。
―5.vol.2 眼帯
「こんなとこに居たのか上條」
7発目を発射した衝撃と銃声が消えて愛用のコルトガバメントからマガジンを取り出した直後、背後から耳にしていたイヤーマフを毟り取られた。
「。。?目、どうした?」
振り返った僕を見て驚いて動きを止めたその手からイヤーマフを奪うように取り返して、わざとらしいくらい大きな溜め息をつく。
「ここまで追って来なくてもいいのに」
そう云い捨てて五十嵐に背を向ける。
顔を合わせたくなかったから任務完了報告を瑞城と元親に任せたのにこれでは全く意味が無い。
「俺が側に来たのも分からないなんて、どれだけ集中してたんだ?」
片手にマガジン、もう片手に銃を持って振り返ると、五十嵐はくすくす笑っていた。
「いや、着弾位置がめちゃめちゃ右にブレてるから集中はしてなかった様だがな。それともこれは目のせいか?」
こちらの両手が塞がっているのをいいことに、右目を覆う眼帯の上にキスしてきた。
「やめて下さい。こんな所で。。!」
「で?その目はどうしたんだ?」
うっ、と、言葉に詰まる。
話したくない雰囲気を醸したところで見逃してくれるワケがない。
知りたいことはしつこいくらいとことん突き詰める性格であり、真相を突き止めるだけの能力も技術も有り、だからこそ諜報課トップに居続けるヒトなのだから。
「任務中に死刑囚の肘と接触してから見えづらくて。。」
眼帯を上にずらされると光が乱反射たようにキラキラと眩しくて、目が開けていられなかった。
すると突然顔を手で挟まれるように持たれ、思わず閉じた両方の瞼の、右側だけ指でこじ開けられ至近距離で観察されて緊張する。
「お前は。。お前のこの右眼は触れた者の過去が見えるんだろ?」
慌てて眼帯を着け直して、その上から手のひらで右眼を覆う。
「過去と云うか、記憶と云うか。。そこに残留するモノが視えるだけだ」
対象は人とは限らない。物の場合もあれば、場所の場合もある。
「俺のも視えてるのか?」
徐に身体を離されて、真面目な表情(かお)で問い掛けられた。
「アンタのは見えた事が無い。最初に触れられた時から今まで、一度も。だから。。」
一番深い所まで触れるのを許している、と、云い掛けて赤面して慌てて手で口を押さえた。
「見えていても見えてなくても、視えないんなら同じだよな」
呪文のように独り言を口の中で唱えると五十嵐は、僕を見下ろして云った。
「さぁ、帰るぞ」
「。。どこへ?」
「俺んちに決まってるだろ。一晩眠れば目も治るだろう」
間髪入れずに訊いたらまた眼帯にキスしてきて、当然のことを訊くな、という口調で答えてくれた。
「本当は病院へ行った方がいいんだろうけれど。。嫌なんだろ?医者とは云え知らない者に触られるのは。だが明日になっても良くならなかったら病院に寄ってから出勤するぞ。いいな?」
この人は僕自身より僕の事を分かっていると思うことが時々ある。
それが悔しくて憎まれ口をきいていると読まれているだろうと分かっていても、云い返してしまう。
「家に行くのはいいけど、ちゃんと寝かせてくれるの?」
「それはお前次第だな」
可笑しそうに笑いながらそう云うと今度は唇にくちづけてきて、精一杯の力を込めて張った僕の虚勢はそれだけで砕かれた。
―End―
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