HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
強者。。
- 2011/05/09 (Mon) |
- Novel-Title- |
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お題2作目。
三上×式部。R15。。くらい?
30代半ばの男性は見栄を張りたいお年頃。
実力で地位を勝ち取ってきたとなると余計に。
惚れた方が弱いというのは世の摂理。
こうなると年齢など関係なくなってくる。
どちらが強者(ツワモノ)?
それは皆様の想像にお任せします←
愛内里菜の『I can't stop my love for you』のイメージで。
本文の一人称は三上さんですが、曲は清寿な感じで。
三上×式部。R15。。くらい?
30代半ばの男性は見栄を張りたいお年頃。
実力で地位を勝ち取ってきたとなると余計に。
惚れた方が弱いというのは世の摂理。
こうなると年齢など関係なくなってくる。
どちらが強者(ツワモノ)?
それは皆様の想像にお任せします←
愛内里菜の『I can't stop my love for you』のイメージで。
本文の一人称は三上さんですが、曲は清寿な感じで。
―2.強者~I can't stop my love for you~
「強いんだな」
ベッドに仰向けに倒れこんだ私のことを、紫色の瞳を細めて笑う綺麗な顔が覗き込んだ。
「そんなことないですよ~!でも、三上さんは思ってたより弱かったかも」
眼鏡を取ってくれようとした手を掴んで、ひやりと冷たい手のひらを自分の火照った顔に当てる。
「五十嵐と御子柴が云ってた。。」
「何をですか?」
「お前が本当に酔っているところはまだ一度も見たことが無い、ってね」
きょとん、と目を丸くした次の瞬間、清寿は吹き出して笑った。
「呑み過ぎた」
頬を撫でていた指先が、強いアルコールの臭いがする息と同時に後悔の念を漏らしてしまった私の唇に触れる。
どんな酒をどのくらい呑んだか記憶に無いくらい呑んだというのに片やケロリとしているのが悔しい。
重ねられてきた唇を逃すまいと清寿の後頭部を捕えて、普段するよりも濃厚なくちづけを与える。
「呑ませ過ぎちゃった」
弾む口調でそう云いながらネクタイを弛めワイシャツのボタンを外してくれる間、指に絡んだ長い髪を弄ぶ。
「お水飲んでおいた方がいいですよ?氷入れて冷た~くして持って来ます」
私から離れようとした腕を掴んで、驚いたところを強く引いて胸に抱く。
「水は要らない。お前が欲しい」
顔や髪や手に、手当たり次第に唇を遊ばせる。
「今激しい運動なんかしたら明日酷い二日酔いになりますからねっ」
「なってもいい。欲しいものは欲しい」
初めは拒む様子を見せていたのにやがて全てのくちづけを唇で受け止めようとして赤らんできた頬が、熱を帯びる。
「そうやって云えば今まで何でも手に入ってきた?」
口の中に滑り込ませたていた舌に軽く歯を立てられて、顔を少し離すと真顔でそう訊いてきた。
「まさか。手に入らなかったものの方が多かったよ」
乱れた髪を搔き上げてやり、真剣なサファイアの瞳を真っ直ぐ見詰める。
「欲しいものが手に入らなかった時は?追う?諦める?」
自分を守る鎧の様に纏った笑みが消えた時は、真実を答えてやらなければならない時だ。
「心から願う。そして奪う。それが信条だ」
清寿の方からしてくれたくちづけは優しかった。
「愛してる」
「酔っ払い過ぎです」
「愛してる」
「。。黙って」
「愛してる、真実(ほんとう)に」
伏せた顔を上に向かせようと顎に掛けた手が振り払われた時に見えた口元が、小さく震えていた。
「もう願わなくても奪わなくても、僕は貴方のものです」
強く抱き寄せて、清寿から顔が見えないようにして失笑する。
「。。笑ってる。。」
「いや、お前も結構酔ってるんだなぁと思って」
腕の中に咲いた綻ぶような笑みを壊さないように、でもしっかりと抱き締め直した。
―End―
「強いんだな」
ベッドに仰向けに倒れこんだ私のことを、紫色の瞳を細めて笑う綺麗な顔が覗き込んだ。
「そんなことないですよ~!でも、三上さんは思ってたより弱かったかも」
眼鏡を取ってくれようとした手を掴んで、ひやりと冷たい手のひらを自分の火照った顔に当てる。
「五十嵐と御子柴が云ってた。。」
「何をですか?」
「お前が本当に酔っているところはまだ一度も見たことが無い、ってね」
きょとん、と目を丸くした次の瞬間、清寿は吹き出して笑った。
「呑み過ぎた」
頬を撫でていた指先が、強いアルコールの臭いがする息と同時に後悔の念を漏らしてしまった私の唇に触れる。
どんな酒をどのくらい呑んだか記憶に無いくらい呑んだというのに片やケロリとしているのが悔しい。
重ねられてきた唇を逃すまいと清寿の後頭部を捕えて、普段するよりも濃厚なくちづけを与える。
「呑ませ過ぎちゃった」
弾む口調でそう云いながらネクタイを弛めワイシャツのボタンを外してくれる間、指に絡んだ長い髪を弄ぶ。
「お水飲んでおいた方がいいですよ?氷入れて冷た~くして持って来ます」
私から離れようとした腕を掴んで、驚いたところを強く引いて胸に抱く。
「水は要らない。お前が欲しい」
顔や髪や手に、手当たり次第に唇を遊ばせる。
「今激しい運動なんかしたら明日酷い二日酔いになりますからねっ」
「なってもいい。欲しいものは欲しい」
初めは拒む様子を見せていたのにやがて全てのくちづけを唇で受け止めようとして赤らんできた頬が、熱を帯びる。
「そうやって云えば今まで何でも手に入ってきた?」
口の中に滑り込ませたていた舌に軽く歯を立てられて、顔を少し離すと真顔でそう訊いてきた。
「まさか。手に入らなかったものの方が多かったよ」
乱れた髪を搔き上げてやり、真剣なサファイアの瞳を真っ直ぐ見詰める。
「欲しいものが手に入らなかった時は?追う?諦める?」
自分を守る鎧の様に纏った笑みが消えた時は、真実を答えてやらなければならない時だ。
「心から願う。そして奪う。それが信条だ」
清寿の方からしてくれたくちづけは優しかった。
「愛してる」
「酔っ払い過ぎです」
「愛してる」
「。。黙って」
「愛してる、真実(ほんとう)に」
伏せた顔を上に向かせようと顎に掛けた手が振り払われた時に見えた口元が、小さく震えていた。
「もう願わなくても奪わなくても、僕は貴方のものです」
強く抱き寄せて、清寿から顔が見えないようにして失笑する。
「。。笑ってる。。」
「いや、お前も結構酔ってるんだなぁと思って」
腕の中に咲いた綻ぶような笑みを壊さないように、でもしっかりと抱き締め直した。
―End―
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