HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
宝貝好 vol.3。
- 2009/11/19 (Thu) |
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お題『中華』の話の続編。。
三上式。ベタ甘(笑
前の2編が予想外に好評だったので、
イイ気になって続編なんぞ書いてみました←
ちょっとだけヤキモチを妬いている三上さん。
デザート編ってことで。。
すみませ。。。っ(T_T;
三上さん視点は難しい!
もう1編続きます。。
三上式。ベタ甘(笑
前の2編が予想外に好評だったので、
イイ気になって続編なんぞ書いてみました←
ちょっとだけヤキモチを妬いている三上さん。
デザート編ってことで。。
すみませ。。。っ(T_T;
三上さん視点は難しい!
もう1編続きます。。
―給我イ尓的愛情―
食事を済ませて夜の街へ出た。
官庁街に近いこの道は夜ともなると通り過ぎる車も疎らで暗い。
振り返ると式部が数歩後ろを早足で追い掛けてきていた。
それがマイペースな御子柴を追い掛けて法務省の廊下を歩く姿とタブり、
思わず笑みが漏れてしまう。
「?」
突然笑い掛けられて、小首を傾げながらも微笑みを返してくる。
それはあまり職場では見せない仕草。
いや。違うか。
御子柴が組んだ当初怒っていたように、
私以外の者には普通に見せている、いつも通りの笑顔、なのだろう。
「三上さん?」
呼ばれて、ハッ、とする。
「ぼんやりするなんて珍しいですね」
不安気な上目遣いの、目の縁がほんのり赤く染まっていて。
酔っているせいか、瞳が潤んで光って見える。
「すまない。別の事を考えていた」
「お仕事のこと?ですか?」
納得がいかないような表情(かお)を消して、笑いながら云う。
「ああ。。。まぁ。そんなところかな」
厳密には違うが、そういう事にしておこう。
何か聞き返そうとしたのか開きかけた口が、ぎゅっ、と、
真横に結ばれる。
まだ遠慮が勝つのか。
そうかと思うと驚く程大胆なことを仕掛けてきたりもする。
2人でいる時にだけ見せるころころと変わる感情と表情を、
未だに掴み切れていない。
「?」
首を傾げて見詰めていたら、軽く俯いて一回目を伏せてから、
顔を上げて思い切ったように口を開いた。
「これから法務省に戻らなきゃいけない。。。?」
首を横に振って見せると、緊張が解けたように口元が緩んだ。
「ここからおうちは近いんですか?遠いんですか?」
自宅まではいつも車で連れて行き、戻る時は途中まで送るから、
位置感覚が掴めていないのだろう。
「車だとすぐだが、歩くと20~30分はかかるかな」
道路脇に立ってタクシーを停めようとした途端、
上げかけた腕に重みが掛かった。
「待って」
右肘の所を両手で掴まれて視線を落とすと、
こちらを見上げていた目と、目が合った。
「歩いて帰りたい。ダメですか?」
切羽詰ったような、必死な表情(かお)。
「あ、でもやっぱり。。。疲れてますよね。。。」
するりと離れてゆきそうになった手を、
手のひらを重ねるようにして上から押さえる。
「結構歩き甲斐があるぞ。それでもいいなら」
式部は大きく頷くと、私の右腕に自分の左腕を絡め直した。
「三上さん」
肩にこつんと頭が当たってきて、照れたように笑う。
「ん?」
寄り添ってくる温もりに理性を失いそうになっているのを、
呑み過ぎを言い訳にするのは大人気ないと分かっている。
「三上さん、大好き」
右腕を持ち上げたら手を振り払われると思ったのか、
驚いた様な顔で私を見た。
その軽く開いた唇に、強引に唇を重ねる。
甘く香る舌の味わいは、
先刻最後に食べた濃厚な杏仁豆腐にも似ているようで、
あの蕩けるような、官能的な食感を思い出していた。
―続。
食事を済ませて夜の街へ出た。
官庁街に近いこの道は夜ともなると通り過ぎる車も疎らで暗い。
振り返ると式部が数歩後ろを早足で追い掛けてきていた。
それがマイペースな御子柴を追い掛けて法務省の廊下を歩く姿とタブり、
思わず笑みが漏れてしまう。
「?」
突然笑い掛けられて、小首を傾げながらも微笑みを返してくる。
それはあまり職場では見せない仕草。
いや。違うか。
御子柴が組んだ当初怒っていたように、
私以外の者には普通に見せている、いつも通りの笑顔、なのだろう。
「三上さん?」
呼ばれて、ハッ、とする。
「ぼんやりするなんて珍しいですね」
不安気な上目遣いの、目の縁がほんのり赤く染まっていて。
酔っているせいか、瞳が潤んで光って見える。
「すまない。別の事を考えていた」
「お仕事のこと?ですか?」
納得がいかないような表情(かお)を消して、笑いながら云う。
「ああ。。。まぁ。そんなところかな」
厳密には違うが、そういう事にしておこう。
何か聞き返そうとしたのか開きかけた口が、ぎゅっ、と、
真横に結ばれる。
まだ遠慮が勝つのか。
そうかと思うと驚く程大胆なことを仕掛けてきたりもする。
2人でいる時にだけ見せるころころと変わる感情と表情を、
未だに掴み切れていない。
「?」
首を傾げて見詰めていたら、軽く俯いて一回目を伏せてから、
顔を上げて思い切ったように口を開いた。
「これから法務省に戻らなきゃいけない。。。?」
首を横に振って見せると、緊張が解けたように口元が緩んだ。
「ここからおうちは近いんですか?遠いんですか?」
自宅まではいつも車で連れて行き、戻る時は途中まで送るから、
位置感覚が掴めていないのだろう。
「車だとすぐだが、歩くと20~30分はかかるかな」
道路脇に立ってタクシーを停めようとした途端、
上げかけた腕に重みが掛かった。
「待って」
右肘の所を両手で掴まれて視線を落とすと、
こちらを見上げていた目と、目が合った。
「歩いて帰りたい。ダメですか?」
切羽詰ったような、必死な表情(かお)。
「あ、でもやっぱり。。。疲れてますよね。。。」
するりと離れてゆきそうになった手を、
手のひらを重ねるようにして上から押さえる。
「結構歩き甲斐があるぞ。それでもいいなら」
式部は大きく頷くと、私の右腕に自分の左腕を絡め直した。
「三上さん」
肩にこつんと頭が当たってきて、照れたように笑う。
「ん?」
寄り添ってくる温もりに理性を失いそうになっているのを、
呑み過ぎを言い訳にするのは大人気ないと分かっている。
「三上さん、大好き」
右腕を持ち上げたら手を振り払われると思ったのか、
驚いた様な顔で私を見た。
その軽く開いた唇に、強引に唇を重ねる。
甘く香る舌の味わいは、
先刻最後に食べた濃厚な杏仁豆腐にも似ているようで、
あの蕩けるような、官能的な食感を思い出していた。
―続。
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