HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
夢遊病っぽい。。
- 2011/07/02 (Sat) |
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お題9作目。
御子柴×式部。R18(厳守)。
一連の作品と同様、
三上×式部←御子柴前提です。
一番近くに居て求めれば手に入る。
でもそれは仮初めの情事で。
誤解を否定出来ないのは笑太の弱さ。
相手を苦しめまいとするのは清寿の強さ。
でもその強さの裏にあるのは。。
お題からちょっと離れてしまったかも(汗
K様申し訳ありません。。
御子柴×式部。R18(厳守)。
一連の作品と同様、
三上×式部←御子柴前提です。
一番近くに居て求めれば手に入る。
でもそれは仮初めの情事で。
誤解を否定出来ないのは笑太の弱さ。
相手を苦しめまいとするのは清寿の強さ。
でもその強さの裏にあるのは。。
お題からちょっと離れてしまったかも(汗
K様申し訳ありません。。
―9.夢遊病っぽい
「触って。。もっと」
腰に添えられていた手を後ろから前へと導いて、全てを委ねるように身体を揺らす。シャワーからの飛沫とは違う生温かい液体がとろりと内腿を伝って流れ落ちるのを感じながら。
「溜まってんだ?」
「笑太君程じゃないよ」
全身が映る鏡の前に立たされて、瞼を開ければ繋がっている部分から突かれる度に白濁が溢れる様まで見えるだろう。
「ん。。うん。。んっ!」
冷たい鏡面に火照った先端を押し付けられるように愛撫されて散らした滲みが、真っ直ぐ下へと軌跡を描いて滴る。悶えながら薄く目を開けて、喘ぎながら更に悦楽を求める。
「清寿、声」
壁や床に弾ける激しい水音と身体や髪に雫が当たる刺激。
背後から聴こえる荒い息遣いと擦れ合う粘膜の感覚。
無意識に立てた爪が鏡の表面で軋んだ音を立てる。
「抑え。。んな。。い。。」
処刑隊員の個人宅でもバスルームには監視カメラはない。目の部屋で拾われるとしたら音声だけだ。
淫らに乱れても他人に視られることの無い唯一の場所。
耳朶を焦れた様に噛まれて顔だけ後ろへ向ける。
「だ、め。。!!」
唇を奪われそうになって顔を逸らすと身体ごと腰を引き寄せられより奥を突き上げられて、下半身が痺れる。
「今更逃げんのか?」
意地悪く囁く声に反論なんて出来る訳は無く。
「笑太く。。っ」
抵抗しきれず筈も無く。
「後悔するなら誘わなきゃいい」
精一杯の力で首を横に振ると、濡れた髪が顔に貼りついた。
「後悔なんて、してない。後悔したことなんかない」
なら何故?
笑太君が声も無く呟く。その口元のほくろを虚ろに見つめる。
大好きなあの人の代わりではなく、笑太君は笑太君で。
抱かれている時は夢を見てるみたいで僕の全てを投げ出したとしても、君の気持ちはここには無い。
夢遊病者のように決して手に入らないものを求め続けるのはツラい。
だから。
でも。
この一時を求めてしまう苦しさはきっと誰にも伝わらない。
抱かれる度に同じことを訊かれても答えられないのは笑太君を嫌いになれないから、なんて、云えない。云ってはいけない。
「。。清寿、キスさせて」
強気だった気配が脆く崩れて素を見せた時、心が揺らぐ。
「現在(いま)だけでいいから、お前の全部を俺にくれよ」
後ろにぴたりと付けられた胸板から伝わる体温と頚筋から頬を這う唇に負けて、くちづけを許す。
「狡い。。」
貪るように舌を絡め合い。
最奥を求められ。
啼き声を取り上げられて悶え、痴態を晒しながら。
今日何度目かの、全ての感覚と我を失う絶頂の瞬間を迎えた。
「笑た。。や、抜かないで。自分じゃ。。も。。立ってられな。。い」
一瞬飛んで意識と視界が濁ったまま抱き上げられて、爪先立つ。
最後に奥まで繋がって、身体の中にあった圧力が消えると再び意識が遠のきそうになる。
「 」
鏡を背にして目の前の首に両腕でしがみついて立つ僕の身体をシャワーで流してくれながら、笑太君が何か云っている。
立っているのがやっと、なので、答えられずに曖昧に笑う。
「狡いな、お前は」
何度も深いくちづけを捧げて。
まるでこれが最後の夜になるかのように。
その腕の中に抱かれてぐっすりと眠った。
―End―
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