HYPNOTIC DOLLS annex
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A drop of jealousy。。2。
- 2012/06/21 (Thu) |
- Novel-御子式- |
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御子柴×式部。R18(厳守)。
ひとつ前の話の続き。
三上×式部←御子柴という関係が前提で、
今回は御子柴視点の話。
ラルク『metropolis 』 のイメージで。
ひとつ前の話の続き。
三上×式部←御子柴という関係が前提で、
今回は御子柴視点の話。
ラルク『metropolis 』 のイメージで。
―BORDERLINE―
わざと?
そう。。わざと。
声を抑えることが出来ないくらい激しく責めてみる。
肘と膝を突き這わされた格好は好まないようだが、苦しそうな表情を見ないで深く繋がれるから俺は好きだ。それにどうせ初めはキスも拒まれるのだから、顔なんて見えなくても良い。後ろから突かれて前へ前へと逃げそうになる腰を両手で押さえつけて、高く掲げさせる。
「もっと、ゆ。。ゆっくり、お願い。。」
シーツを掴む清寿の手の上に手を重ね、指と指の間へ無理に自分の指を割り込ませる。
「キツい?」
余裕が無いのを見せまいと、極力冷静な声で訊いてもこちらの手のひらが汗ばんでいるのに気付いているだろう。
「う、うぅん。。気持ち良くって。。良過ぎて、先にイッちゃいそ。。」
顔を枕に押し付け喘ぐ声を殺した背中が震え、膝がガクガクと揺れ始める。その、うっすらと汗の粒が浮かびだした肩甲骨の上に唇と舌を這わせる。
「そんな。。やめ。。っ。んんっ!」
濡れた肌に張り付いた細い髪と、その隙間から見える白いうなじ。生え際近くを痕が残るまで強く吸うと膝が急に折れて、咄嗟に前へと伸ばした手が生温かく濡れた。
「イッた?」
「ん。。」
「俺、まだだから」
「分かってる。。ごめん。ごめん。。っ」
目蓋を強く閉じた横顔は紅潮していて、普段より赤い唇を開いたり閉じたりしながら一度上がった息を整えようとしている。放ってもまだ硬さを残す中心を強く握ると落ち着きかけていた呼吸が一瞬止まって、低い嗚咽が漏れた。
「だめ。頭の中。。真っ白、なる。。」
一度離れ仰向けにして、向かい合う。
「キス、させて」
気怠げに薄く開けた目蓋の隙間から紫色の目が、唇を乞う俺を見た。感情を殺した、ガラス玉みたいな瞳が。
それを了承と取って汗で貼り付いた髪を掻き上げて額に唇を寄せると、肌はまだひやりと冷たかった。
額の次には再び閉ざされてしまった目の上に、真っ赤になっている頬に、そして、本当は本命にしか許したくないであろう唇に。。躊躇うように小さくノドが鳴って伏せられそうになった顔へ、顎を持って半ば強制的に唇を遊ばせる。
初めは抵抗して俺の胸を押し返そうとしていた拳がやがて開かれて、鎖骨から首筋を撫で上げた。
「そこまで、だよ。笑太君」
唇と唇の間に割り込んできた指で中断させられた甘い余韻を惜しんで、手首を掴んで手のひらにくちづける。
「あの人は俺より優しくしてくれんだろ?」
肩が、ビクッ、と鋭く揺れた。
「。。比べたことなんて無い。。よ」
嘘ばっかり。そう思っても、口には出さない。
「三上さんはオトナだもんな」
作り物の笑顔以外の、困った表情(かお)をさせたくてわざと嫌がることをしたりこんなことを云ってしまう俺はまだまだガキで、三上さんには到底敵わないのは明らかで、彼氏から元カレ兼セフレに格下げされても未練たらたらな自分を情けないとも思う、けれども。
「……」
え?
「聞こえなかった?。。ならいい」
清寿の口元に浮かぶ綺麗な微笑み。
大切な事を聞き逃してしまったと気付いてももう遅い。
今夜は二度と唇へのキスは許されないだろうという予感は、当たった。
―To be continued―
わざと?
そう。。わざと。
声を抑えることが出来ないくらい激しく責めてみる。
肘と膝を突き這わされた格好は好まないようだが、苦しそうな表情を見ないで深く繋がれるから俺は好きだ。それにどうせ初めはキスも拒まれるのだから、顔なんて見えなくても良い。後ろから突かれて前へ前へと逃げそうになる腰を両手で押さえつけて、高く掲げさせる。
「もっと、ゆ。。ゆっくり、お願い。。」
シーツを掴む清寿の手の上に手を重ね、指と指の間へ無理に自分の指を割り込ませる。
「キツい?」
余裕が無いのを見せまいと、極力冷静な声で訊いてもこちらの手のひらが汗ばんでいるのに気付いているだろう。
「う、うぅん。。気持ち良くって。。良過ぎて、先にイッちゃいそ。。」
顔を枕に押し付け喘ぐ声を殺した背中が震え、膝がガクガクと揺れ始める。その、うっすらと汗の粒が浮かびだした肩甲骨の上に唇と舌を這わせる。
「そんな。。やめ。。っ。んんっ!」
濡れた肌に張り付いた細い髪と、その隙間から見える白いうなじ。生え際近くを痕が残るまで強く吸うと膝が急に折れて、咄嗟に前へと伸ばした手が生温かく濡れた。
「イッた?」
「ん。。」
「俺、まだだから」
「分かってる。。ごめん。ごめん。。っ」
目蓋を強く閉じた横顔は紅潮していて、普段より赤い唇を開いたり閉じたりしながら一度上がった息を整えようとしている。放ってもまだ硬さを残す中心を強く握ると落ち着きかけていた呼吸が一瞬止まって、低い嗚咽が漏れた。
「だめ。頭の中。。真っ白、なる。。」
一度離れ仰向けにして、向かい合う。
「キス、させて」
気怠げに薄く開けた目蓋の隙間から紫色の目が、唇を乞う俺を見た。感情を殺した、ガラス玉みたいな瞳が。
それを了承と取って汗で貼り付いた髪を掻き上げて額に唇を寄せると、肌はまだひやりと冷たかった。
額の次には再び閉ざされてしまった目の上に、真っ赤になっている頬に、そして、本当は本命にしか許したくないであろう唇に。。躊躇うように小さくノドが鳴って伏せられそうになった顔へ、顎を持って半ば強制的に唇を遊ばせる。
初めは抵抗して俺の胸を押し返そうとしていた拳がやがて開かれて、鎖骨から首筋を撫で上げた。
「そこまで、だよ。笑太君」
唇と唇の間に割り込んできた指で中断させられた甘い余韻を惜しんで、手首を掴んで手のひらにくちづける。
「あの人は俺より優しくしてくれんだろ?」
肩が、ビクッ、と鋭く揺れた。
「。。比べたことなんて無い。。よ」
嘘ばっかり。そう思っても、口には出さない。
「三上さんはオトナだもんな」
作り物の笑顔以外の、困った表情(かお)をさせたくてわざと嫌がることをしたりこんなことを云ってしまう俺はまだまだガキで、三上さんには到底敵わないのは明らかで、彼氏から元カレ兼セフレに格下げされても未練たらたらな自分を情けないとも思う、けれども。
「……」
え?
「聞こえなかった?。。ならいい」
清寿の口元に浮かぶ綺麗な微笑み。
大切な事を聞き逃してしまったと気付いてももう遅い。
今夜は二度と唇へのキスは許されないだろうという予感は、当たった。
―To be continued―
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