HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
A drop of jealousy。。
- 2012/05/23 (Wed) |
- Novel-御子式- |
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御子柴×式部。
一応R18かな。。?
三上×式部前提。
忙しくて会えない代わりに御子柴との仲を容認せざるを得ない三上さんと、
以前は好きだった御子柴を諦めて割り切った関係を続けている式部と、
過去を乗り越えて式部を愛そうとしているのに信じて貰えない御子柴と。。
がっつり三角関係を、今回は三上さん視点で。
たった一滴の嫉妬で何かが変わる?変わらない?
一応R18かな。。?
三上×式部前提。
忙しくて会えない代わりに御子柴との仲を容認せざるを得ない三上さんと、
以前は好きだった御子柴を諦めて割り切った関係を続けている式部と、
過去を乗り越えて式部を愛そうとしているのに信じて貰えない御子柴と。。
がっつり三角関係を、今回は三上さん視点で。
たった一滴の嫉妬で何かが変わる?変わらない?
― Only for One Deadly Sin ―
どこからどういう風に触れるのだろうか、とか。
触れられた時にどういう反応をするのだろうか、とか。
普段は意識にも上らない、どちらかと云うとどうでもいいと思っている事が、どうしても気になって仕方が無い時がある。
多分それも、予感、というものなのだろう。
片付ける傍から積み上げられてゆく仕事の山に徹夜を覚悟して、ほんの少し息抜きをするつもりで席を立ち、いつも自分ではあまり出向くことの無い目の部屋へ足を向けたのは、胸騒ぎに似た感覚があったからだ。
悪い予感ほど当たるものだからそんな時には余計な好奇心など持たない方がいい、そう云ったのは五十嵐だったか?いや、柏原だったかもしれない。
マスターキーと網膜認証でドアを開けると定時報告の時刻も過ぎ誰も居ない目の部屋は、壁一面のモニターのライトでぼんやりと明るかった。
中へ入り、部屋のライトを点けるのは止めて、内から鍵を閉める。
そうしたことに意味は無く、その時はなんとなく施錠しただけだった。
隊員達の部屋が映し出されている監視カメラの映像をざっと見渡して、特にどこにも視点を合わさずに、それで部屋を出るつもりだった。
『欲しいんだろ?』
最少音量に設定されている筈の音声の中でたったひとつの言葉が、耳に残った。
『なぁ、清寿?』
モニターのひとつに視線が留まる。
ベッドの端に腰掛けている腰にタオルを巻いただけの御子柴に、バスローブをゆるく羽織った式部が歩み寄り缶ビールを差し出している。
御子柴は受け取った缶をベッドの上に転がすと大きく腕を動かして式部の腰を横抱きにすると、膝の上に向かい合うように座らせた。
『それ、僕じゃなくて笑太君の方が、でしょ?』
顎や首筋に唇を這わす男の頭を抱くようにして甘い吐息を漏らす愉悦の表情に釘付けになる。
『そこ。。っ、んっ。そう。いい。。』
こちらに向けた背中を丸めて御子柴がバスローブの合わせ目に顔を突っ込むと、式部が掠れた声を上げて背を反らす。その身体を逃すまいと抱いている腕とわずかに動いている頭、その茶色い髪を掴む指は嫌がっている様子もなく耐えようとしても漏れる甘ったるく響く喘ぎ声に、息を飲む。
『出ちゃ。。口に。。っ』
『いいよイッて。イイ声聴かせて』
バスローブがはだけて片方の肩が露わになる。
その肩が鋭く震えて止まると、荒い呼吸を繰り返した。
『最後にしたのいつだよ?』
尻からへたりこむように膝に座った身体を抱いてベッドの上に仰向けに横たえて御子柴は、陶然と瞼を伏せている式部の赤く染まっている頬を撫でた。
『かなり前。。ごめん、濃かった?』
監視カメラの倍率を操作して、顔に添えられた手に頬擦りする式部の表情を、モニターいっぱいに捉える。
こんな無防備な笑みを私に見せてくれたことはあっただろうか?
『自分じゃしねぇの?』
『悲しくなるからしない』
前を弄ばれているのか式部は小さく喘ぐと大きく背を反らして、眉を顰めた。
『あの人と過ごしている時のこと思い出すから。。それでするの、嫌だから』
『良く我慢できんな』
『本当に我慢出来るなら、笑太君とこんなことしてないと思うけど』
『一応俺と、って公認なんだろ?三上さんの考えてる事が全然分かんねぇ』
自分の名前が出て、息を詰める。
ここで見ていること等分からない筈なのに視線が合ったような錯覚に陥る。
『俺のこと好きになっちゃえばいい。いつでも傍に居てやる』
軽く乾いた声で笑って、清寿が微笑みを浮かべた。
泣き出してしまいそうに瞳を潤ませて。
『心に忘れられないひとが居るのにそういうこと軽々しく云うの、最低だよ』
下から御子柴の首に腕が、腰に足が絡み付く。
上から覆い被さった御子柴の頭で式部の顔が見えなくなるとモニターから目を逸らし、ここに居た痕跡が残っていないことを確認して目の部屋を出る。
そしてすぐに携帯へメールをする。すぐに返事を求めるような文面で。
送信してしまってから深く後悔して、廊下を歩きながら自己嫌悪で胸が悪くなり咳込んだふりで誤魔化した。
今の自分は冷静ではないし、この感情は醜い。
許したことも、見てしまったことも、全てが自業自得。過ちは取り戻せない、としても。。
胸の奥で燻る嫉妬心を認めたくはない、が、否定も無視も出来ない。
デスクに戻って案の定先程より高くなっている書類の山を前にしても、メールが返ってくるまでほとんど何も手につかなかった。
―To be continued―
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