HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
例えそれが偽りの愛でも。。
- 2010/07/30 (Fri) |
- Novel-御子式- |
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御子柴×式部。R18指定。
ひとつ前の、
桜澤←御子柴と式部→三上という2つの関係が前提となっている話の続編。
ヤキモチをやいている笑太が書きたくなって。。
『初めて』をテーマにしてみました。
ひとつ前の、
桜澤←御子柴と式部→三上という2つの関係が前提となっている話の続編。
ヤキモチをやいている笑太が書きたくなって。。
『初めて』をテーマにしてみました。
―嘘でもいいから―
組み敷いて見下ろす、白いシーツの上に広がった長い髪と面白がっているような笑顔。
「初めてだね」
初めて清寿の家に呼ばれ、手料理をご馳走になり、ベッドに並んでお酒を飲んでいたらそういう気分になったから押し倒した。
流れ的にはおかしくないと思う。
「初めて?」
身体を重ねるのはこれが初めてじゃない。
俺には忘れられない人が居て、清寿には好きな人が居る。
近くに居たからというだけで始まった性欲処理に等しい関係は、お互い割り切っていると云いながらもずるずる続いてしまっている。
「ベッドでするの、って」
「あ。ああ」
常時監視されている俺達が誰にも見られずに抱き合うのは難しい。
大概は任務の後のシャワー室か外で、声を殺して立ったまま済ませる。
そういえば、こうやって顔を見てするのは初めてかもしれない。
「キス、していい?」
「うん。僕もしたいって思ってたとこ」
獲物に喰らい付くようにくちづける。
それだけで上がる息と、潤む瞳。
首筋を舌でなぞり唇でシャツをはだけさせて、素肌を晒してゆく。
「もう、こんな?」
「笑太君だって」
昂りを布越しに擦り合わせて、欲情を確かめる。
「んっ。。!」
反応を見せて仰け反った顎を舌先で舐めると、清寿は甘い吐息を漏らして唇を重ねてきた。
監視(み)られているからか、いつもより興奮している。清寿も、俺も。
「いいのか?こんな。。」
ベルトが外されて、理性とは裏腹に滾っている欲望が愛撫される。
「こんな?」
ベッドの真上に設置されている監視カメラに映っているのは小首を傾げて微笑んでいる顔だけで、意地悪く俺を玩んでいる手元は見えていないだろう。
細い腰を包んでいたジーンズを脱がせて、後孔に指を滑りこませる。
「“彼氏”に知られるぞ」
耳元で囁いて、耳朶に軽く歯を立てた。
「いいよ別に。まだ全然。。僕の完全な片思いだから」
自虐的に笑ってみせると、今度は清寿が俺の耳に唇を寄せてきた。
「笑太君こそいいの?今頃同居人さん寂しがってるよ、きっと」
俺は清寿の好きな人を知っているが、清寿は俺の忘れられない人が誰なのか知らない。
「や。タマは全然関係ねぇし」
「。。関係、無いんだ?」
アイツとの事など語るほどでも無いし、思い出したくない。
逝った者をどんなに想い続けてもどうにもならないと解っている。
「お前勘違いしてる」
「そう。。?」
「ああ。そうだ」
それ以上何か訊かれるのを拒むように腿の後ろに手を当てて両足をぐいっと持ち上げて、花芯に先端を押し当てる。
「何故今日俺をここに呼んだ?」
くちゅっ、と、湿った音がして。でもまだ挿れない。
「したかったから。。じゃ納得しないよね?」
視線が俺から外れて、もっと上の方の一点に留まった。
そこには確か。。
「あ。。あっ!!」
監視カメラの向こう、目の部屋で今夜は誰かが見ているのだろう。
当てつけで俺に抱かれているのならお前の望み通り、激しく乱れさせて見せつけてやればいい。
最奥まで深く突き上げて、強く抱き締める。
裂かれるようだった喘ぎがやがて甘美な嬌声に変わってゆく。
「そんな声出すんだ?」
揶揄うように顔を覗き込んだ俺の顔を上目遣いで睨むと、歯を食い縛って大きく身体を震わせた。
「。。淋しくて、傍に居て欲しかった。これは本当だよ。。」
達しそうになった清寿の屹立の根本を握って、抽送を緩やかにする。
「“あの人に”だろ?」
「笑太君に、だよ」
生理的なものだと分かっていても、涙を見るとどうも弱い。
濡れた頬にくちづけて、唇を重ねた。
「じゃあイク時俺の名前を呼べよ」
「。。?」
「一緒にイこう」
共に絶頂に向かって上り詰める。
果てる時清寿が叫んだのは―――。
―End―
組み敷いて見下ろす、白いシーツの上に広がった長い髪と面白がっているような笑顔。
「初めてだね」
初めて清寿の家に呼ばれ、手料理をご馳走になり、ベッドに並んでお酒を飲んでいたらそういう気分になったから押し倒した。
流れ的にはおかしくないと思う。
「初めて?」
身体を重ねるのはこれが初めてじゃない。
俺には忘れられない人が居て、清寿には好きな人が居る。
近くに居たからというだけで始まった性欲処理に等しい関係は、お互い割り切っていると云いながらもずるずる続いてしまっている。
「ベッドでするの、って」
「あ。ああ」
常時監視されている俺達が誰にも見られずに抱き合うのは難しい。
大概は任務の後のシャワー室か外で、声を殺して立ったまま済ませる。
そういえば、こうやって顔を見てするのは初めてかもしれない。
「キス、していい?」
「うん。僕もしたいって思ってたとこ」
獲物に喰らい付くようにくちづける。
それだけで上がる息と、潤む瞳。
首筋を舌でなぞり唇でシャツをはだけさせて、素肌を晒してゆく。
「もう、こんな?」
「笑太君だって」
昂りを布越しに擦り合わせて、欲情を確かめる。
「んっ。。!」
反応を見せて仰け反った顎を舌先で舐めると、清寿は甘い吐息を漏らして唇を重ねてきた。
監視(み)られているからか、いつもより興奮している。清寿も、俺も。
「いいのか?こんな。。」
ベルトが外されて、理性とは裏腹に滾っている欲望が愛撫される。
「こんな?」
ベッドの真上に設置されている監視カメラに映っているのは小首を傾げて微笑んでいる顔だけで、意地悪く俺を玩んでいる手元は見えていないだろう。
細い腰を包んでいたジーンズを脱がせて、後孔に指を滑りこませる。
「“彼氏”に知られるぞ」
耳元で囁いて、耳朶に軽く歯を立てた。
「いいよ別に。まだ全然。。僕の完全な片思いだから」
自虐的に笑ってみせると、今度は清寿が俺の耳に唇を寄せてきた。
「笑太君こそいいの?今頃同居人さん寂しがってるよ、きっと」
俺は清寿の好きな人を知っているが、清寿は俺の忘れられない人が誰なのか知らない。
「や。タマは全然関係ねぇし」
「。。関係、無いんだ?」
アイツとの事など語るほどでも無いし、思い出したくない。
逝った者をどんなに想い続けてもどうにもならないと解っている。
「お前勘違いしてる」
「そう。。?」
「ああ。そうだ」
それ以上何か訊かれるのを拒むように腿の後ろに手を当てて両足をぐいっと持ち上げて、花芯に先端を押し当てる。
「何故今日俺をここに呼んだ?」
くちゅっ、と、湿った音がして。でもまだ挿れない。
「したかったから。。じゃ納得しないよね?」
視線が俺から外れて、もっと上の方の一点に留まった。
そこには確か。。
「あ。。あっ!!」
監視カメラの向こう、目の部屋で今夜は誰かが見ているのだろう。
当てつけで俺に抱かれているのならお前の望み通り、激しく乱れさせて見せつけてやればいい。
最奥まで深く突き上げて、強く抱き締める。
裂かれるようだった喘ぎがやがて甘美な嬌声に変わってゆく。
「そんな声出すんだ?」
揶揄うように顔を覗き込んだ俺の顔を上目遣いで睨むと、歯を食い縛って大きく身体を震わせた。
「。。淋しくて、傍に居て欲しかった。これは本当だよ。。」
達しそうになった清寿の屹立の根本を握って、抽送を緩やかにする。
「“あの人に”だろ?」
「笑太君に、だよ」
生理的なものだと分かっていても、涙を見るとどうも弱い。
濡れた頬にくちづけて、唇を重ねた。
「じゃあイク時俺の名前を呼べよ」
「。。?」
「一緒にイこう」
共に絶頂に向かって上り詰める。
果てる時清寿が叫んだのは―――。
―End―
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