HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
Vanilla。。
- 2011/02/02 (Wed) |
- Novel-五十璃- |
- CM(0) |
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五十嵐×上條。7話目。
微妙~にR18?←
バレンタインデー当日の深夜。
上條を構いたくてしょうがない五十嵐と、
慣れない恋愛にいっぱいいっぱいの上條。
口にふくむと蕩けるトリュフチョコな感じで。
ふわりと軽く、そして甘~いお話を。
Gackt 『Vanilla』のイメージで。。
名曲なので聴いた事の無い方は是非♪
微妙~にR18?←
バレンタインデー当日の深夜。
上條を構いたくてしょうがない五十嵐と、
慣れない恋愛にいっぱいいっぱいの上條。
口にふくむと蕩けるトリュフチョコな感じで。
ふわりと軽く、そして甘~いお話を。
Gackt 『Vanilla』のイメージで。。
名曲なので聴いた事の無い方は是非♪
―Rainbow Chaser―
「チョコのお礼」
「ちょ!待っ。。止めっ!!恥ずかしいからっ。。」
上目遣いに睨む目の縁が真っ赤で、余計に構いたくなる。
「ドアのカギは締めてあるし、監視カメラにはダミー映像流してあるし、こんな時間来る奴は居ねぇし、煙草臭いのは大目に見てもらって、そんな大声出さなきゃここでこんな事してるなんて誰にも気づかれやしないさ」
「ん。。や、そんなんじゃなくって。。」
「他に恥ずかしい事が有る?!あんな事もこんな事もいっつもしてるのに?」
ピンク色に染まっていた頬に、さっ、と、朱の色が差す。
「あ、あんな事やこんな事って。。」
諜報課課長室の硬いソファの上に仰向けに横たわる璃宮が、居心地悪げに身じろいだ。
「云おうか?そ~だなぁ~例えばべろちゅーとかフェラ。。」
「もーーーっ!そんなの云わなくていいっ!!!」
口をへの字に結んで睨んでいるつもりでも、その顔はもう泣き出しそうにしか見えない。
「じゃあ何が恥ずかしいんだ?」
金色の猫っ毛を撫でる。
「ちゃんと云わないともっと恥ずかしい事するぞ」
髪に梳き入れた私の手を手の甲で弾いてぷいっ!と横を向いた仕草が本当に可愛いな、と思う。
五十嵐君の趣味は特殊なんだな、と、この前一緒に呑んだ時に三上さんに笑われたが、確かにそうかもしれないから否定はしなかった。
「。。傷」
「傷?」
「傷痕舐められるの、いやだ」
命と身体を張って任務を全うする特刑の処刑隊員達はその外見と非情さから人形と陰で呼ばれているが、その業務内容上、怪我が絶えない。
だから大概の隊員の身体には沢山の傷跡があって、整った容姿では双璧とされる笑太も式部も死にかけるくらいの重傷を負ったことが有りその時の傷は今でも痛々しく残っている。
透けるような白い肌と柔らかい金色の髪に神秘的なオッドアイの持ち主で外見だけなら天使の様と云われる璃宮にだって、その身体には無数に怪我の痕跡が刻まれている。
「感じ過ぎるから?」
「違うよ!無神経っ」
ご機嫌を取ろうとくちづけしようとしたが、手のひらでガードされた上に押し返されて、唇を奪うことが出来なかった。
「でも感じてるじゃないか」
手首を取って、腕に残る幾つもの盛り上がった傷跡に、端からなぞるようにくちづけてゆく。
手に近い方から肩の方へ、そして、右腕から左腕へ。
短く途切れる呼吸(いき)と必死に押し殺そうとしても漏れる喘ぎ声。
抵抗もやがて弱くなってゆき、首筋から胸元の傷跡に舌を這わせると頭を抱き寄せられた。
「けどイヤなんだ。傷だらけで。。汚いから。。」
膝を曲げさせて足の指先から太腿まで。
小さな泣き声に気付いてはいたが、右脚から左脚へ。
「こうやって舐めてたら段々消えてなくなりそうな気がするんだけどな」
「っなワケないじゃない!」
璃宮は生まれたままの何も隠す物の無い姿で、俺が羽織っているシャツの裾を握りイラついたように引っ張った。
「んじゃあ。。こうするか?」
部屋の電気を暗くしようとしたら、首を横に振られた。
「なんで?」
「暗いのは怖いから。もっといやだ」
笑いそうになったのを誤魔化して鼻で大きく溜息をついてから、シャツを脱いで璃宮の身体を覆うように被せた。
「ほら、これでもう見えない」
腿の内側を撫でるようにして足を開かせて、柔らかくて敏感な部分に唇と舌で触れる。
「この身体にある傷の位置と形は覚えた。傷跡ごと全部俺のものだからな」
腹の上をすーっと指先でなぞると、緑と青の瞳が困ったように揺れた。
「綺麗だから好きになったんじゃない。上條璃宮だから好きになったんだ。。ったくぅ。いちいち云わないと分からねぇのかよ。。」
きょとんとした顔で見詰め続けられると、なんだか照れ臭くなってきた。
「ばっか、こっちの方が恥ずかしくなるだろ?何か云えよ」
前髪を掻き上げてやった時、唇が小さく動いた。
「好きって。。今初めて云われた。。?」
そう云えばいつも責めて云わせるばかりで、云ってやったことは無かったかもしれない。
「これから俺が指示する通りにしてくれたら、何度でも云ってやるぞ?」
きっ!と、目に力が入って俺を睨んだ。
「じゃ、もういい!変態イガグリ!!」
そんな風に強がっても本当は云って欲しいのが見え見えなのが堪らなく愛しくて、最低!と何度詰られてもいいから、それでも好きなんだ、と云ってやりたい。
三上さんに物好きだなと云われてもいいと腹を据えて、璃宮が降参するまで抱き続けた。
―End―
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