HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
この気持ちに名前があれば。。
- 2011/02/07 (Mon) |
- Novel-五十璃- |
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五十嵐×上條。8話目。
7話の璃宮視点。R18。
バレンタインの夜の話なのでひたすら甘く。。
平井堅『哀歌(エレジー)』のイメージで。
心に何かしらの闇を持つ特刑処刑隊員達の恋愛はもどかしく。
その全てを知っていて愛そうとするなら必要なのは覚悟?
コドモとオトナの間の璃宮と大人の五十嵐の話。。
もう少し、続きます。
7話の璃宮視点。R18。
バレンタインの夜の話なのでひたすら甘く。。
平井堅『哀歌(エレジー)』のイメージで。
心に何かしらの闇を持つ特刑処刑隊員達の恋愛はもどかしく。
その全てを知っていて愛そうとするなら必要なのは覚悟?
コドモとオトナの間の璃宮と大人の五十嵐の話。。
もう少し、続きます。
―Cielo Rosso―
「璃宮?」
行為そのものよりも終わった後強く抱き締められている方が気持ちいい。
五十嵐の肩に顎を乗せ背中に腕を回して、ぼんやりした頭でそう考えていた。
「おい、大丈夫か?」
髪に埋められた唇がしつこく何度もキスしてくるので、肩口に軽く歯を立てる。
「イテッ!!齧るなっ」
口調が微妙に嬉しそうなのがムカつく。
でも。
腕に力を籠めればお返しのように強く抱き締められて、これ以上はお互い溶け合うしかないくらい身体を密着させて。
立てた膝で腰を挟むようにして、離れることが出来ないようにしてしまう。
「もう無理なんだから、離せよ」
その乱暴な思いやりが、悔しい。
「りっく~ん!無茶するとまたこの前みたいに腰が立たなくなるぞ~」
しがみ付く様に抱き付けば顔を覗き込まれずに済むから、そうしただけだ。。
あくまで仕方無くだからっ。
自分に自分で云い訳。
決して口には出さない。
「その呼び方止めて。キライ」
アナタと親しげに笑い合うアイツ等の顔を思い出すから。
「じゃあもう云わないから、足離してくれ」
突然目頭が熱くなって、ポロポロと涙が溢れる。
「わっ、璃宮?!どーした?ん?ほら、云ってみろ?」
自分でも何故だか解らないのに、説明なんて出来ない。
表情(かお)を見られないように更に強く抱き付いたら、あやすように背中を撫でられた。
「俺が悪い?なら謝るから泣き止んでくれ。お願いだから」
上半身を抱き上げられると自重で身体が沈み、より深い所で五十嵐の存在を感じて腰が痺れた。
「。。っあ!」
汗ばんだ首筋に顔を埋め唇が触れた所にめちゃくちゃにキスをして、いくつもの痕を残してゆく。
僕のことが好き?本当に好き??
訊きたくても訊けないこのプライドが邪魔で、悲しくなる。
「好きだよ」
耳の奥まで低く響く声が、唐突に答えをくれた。
「好きだ」
下からの律動に堪えきれなくなり反らした咽喉に甘く喰らいつかれて、咽喉仏や胸の突起を唇で挟んで舌先で転がす様に舐められる。
「好きだって、云ってやらなきゃ分からないんだよな」
「僕、まだ何も。。!」
「顔に書いてあるって!ホントに分かりやすい」
心を読まれた!?
慌ててからこの男が何者であったから思い出して、自分に呆れる。
他人の行動や心理、更にその裏を探るのが生業なら、僕が敵うワケが無い。
「モノにしたいと思って付き合い始めたが、結局俺が璃宮のモンになっちまったな。。」
頬を包みこむ様に持たれて、丁寧で優しく唇の上にくちづけされる。
「これ以上欲張るなよ。お前は求め過ぎる」
ゆっくりと顔が離されて、憎たらしく笑いながら云う。
「欲張りはどっち?」
甘い予感に掠れた声で強がりを吐く。
それさえも見透している様に笑みを含んだ溜め息をついた五十嵐の首に、悔しいけれどぎゅっとすがりつく。
頭の中も視界も真っ白になって、最奥で熱が弾けたのを感じた。
「ああ。求め過ぎてんのは俺かもな。。」
愛してもらえて、また抱き締めて貰える。
云ってなんかあげないけれどそれが一番嬉しかった。
―End―
「璃宮?」
行為そのものよりも終わった後強く抱き締められている方が気持ちいい。
五十嵐の肩に顎を乗せ背中に腕を回して、ぼんやりした頭でそう考えていた。
「おい、大丈夫か?」
髪に埋められた唇がしつこく何度もキスしてくるので、肩口に軽く歯を立てる。
「イテッ!!齧るなっ」
口調が微妙に嬉しそうなのがムカつく。
でも。
腕に力を籠めればお返しのように強く抱き締められて、これ以上はお互い溶け合うしかないくらい身体を密着させて。
立てた膝で腰を挟むようにして、離れることが出来ないようにしてしまう。
「もう無理なんだから、離せよ」
その乱暴な思いやりが、悔しい。
「りっく~ん!無茶するとまたこの前みたいに腰が立たなくなるぞ~」
しがみ付く様に抱き付けば顔を覗き込まれずに済むから、そうしただけだ。。
あくまで仕方無くだからっ。
自分に自分で云い訳。
決して口には出さない。
「その呼び方止めて。キライ」
アナタと親しげに笑い合うアイツ等の顔を思い出すから。
「じゃあもう云わないから、足離してくれ」
突然目頭が熱くなって、ポロポロと涙が溢れる。
「わっ、璃宮?!どーした?ん?ほら、云ってみろ?」
自分でも何故だか解らないのに、説明なんて出来ない。
表情(かお)を見られないように更に強く抱き付いたら、あやすように背中を撫でられた。
「俺が悪い?なら謝るから泣き止んでくれ。お願いだから」
上半身を抱き上げられると自重で身体が沈み、より深い所で五十嵐の存在を感じて腰が痺れた。
「。。っあ!」
汗ばんだ首筋に顔を埋め唇が触れた所にめちゃくちゃにキスをして、いくつもの痕を残してゆく。
僕のことが好き?本当に好き??
訊きたくても訊けないこのプライドが邪魔で、悲しくなる。
「好きだよ」
耳の奥まで低く響く声が、唐突に答えをくれた。
「好きだ」
下からの律動に堪えきれなくなり反らした咽喉に甘く喰らいつかれて、咽喉仏や胸の突起を唇で挟んで舌先で転がす様に舐められる。
「好きだって、云ってやらなきゃ分からないんだよな」
「僕、まだ何も。。!」
「顔に書いてあるって!ホントに分かりやすい」
心を読まれた!?
慌ててからこの男が何者であったから思い出して、自分に呆れる。
他人の行動や心理、更にその裏を探るのが生業なら、僕が敵うワケが無い。
「モノにしたいと思って付き合い始めたが、結局俺が璃宮のモンになっちまったな。。」
頬を包みこむ様に持たれて、丁寧で優しく唇の上にくちづけされる。
「これ以上欲張るなよ。お前は求め過ぎる」
ゆっくりと顔が離されて、憎たらしく笑いながら云う。
「欲張りはどっち?」
甘い予感に掠れた声で強がりを吐く。
それさえも見透している様に笑みを含んだ溜め息をついた五十嵐の首に、悔しいけれどぎゅっとすがりつく。
頭の中も視界も真っ白になって、最奥で熱が弾けたのを感じた。
「ああ。求め過ぎてんのは俺かもな。。」
愛してもらえて、また抱き締めて貰える。
云ってなんかあげないけれどそれが一番嬉しかった。
―End―
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