HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
trust you。。
- 2011/02/21 (Mon) |
- Novel-五十璃- |
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五十嵐×上條。10話目。
一応R18指定。。
2話前の『繋いだ手を離さぬように。。』の続き。
夜毎の悪夢を2人なら越えてゆける。。
そんな話のつもりで書きました。
小秋様よりリクエストいただいた
伊藤由奈『trust you』を五十璃Ver.で。
歌詞の中にこっそり潜む切なさが素敵な曲。
しかし降りてきた話はらぶらぶでしたねぇ。。
誘い受け璃宮におリボンを付けて進呈!(笑
一応R18指定。。
2話前の『繋いだ手を離さぬように。。』の続き。
夜毎の悪夢を2人なら越えてゆける。。
そんな話のつもりで書きました。
小秋様よりリクエストいただいた
伊藤由奈『trust you』を五十璃Ver.で。
歌詞の中にこっそり潜む切なさが素敵な曲。
しかし降りてきた話はらぶらぶでしたねぇ。。
誘い受け璃宮におリボンを付けて進呈!(笑
―Blu Notte―
頬をぺちぺちと叩かれて、目を覚ますと璃宮が覗き込んでいた。
「やっと起きた。。」
心配で。。というより怯えている様な表情が弛んで、淡い笑みが口元に漂った。
「スゴい声で唸ってるんだもん。おかげで目が覚めちゃったじゃない」
その微笑はすぐにあくびに変わって、目尻に溜まった涙を指で拭きながら迷惑そうに呟いてから短く息を吐いた。
「それだけうなされるって、どんな悪夢?」
頭の後ろに手を伸ばし引き寄せて唇にくちづけながら、どう答えようかと逡巡する。
覚えてない。
例えそれが本当のことだとしてもそれではきっと許して貰えないだろうな。。
「別に。答えたくないならいいけど」
頭と背中を押さえ付けて舌を絡め取って唇が離れないようにしている割には上の空な理由(わけ)に鋭く気付き、俺の頬を両手で掴んで退けると璃宮は深く呼吸(いき)を吸って吐きだしながら云い捨てて、視線を横へ逸らした。
「じゃあ、答えたくても答えられない、で、許してもらえるかな?」
俺を正面から睨んだ瞳には怒りではなく憐みが浮かんでいるように見えたのは、自分の気分が映って見えたせいかもしれない。
「時々。。ううん、いつも」
触れようとした手の先から逃れた形の良い唇が、独り言の様に言葉を紡ぐ。
「うなされるのは僕が隣に居るせいで。。昔隣で眠っていた誰かのことを思い出すから、とか?」
「なんでそんな。。」
「本部の自分の部屋で仮眠している時はいつも普通に寝てるし」
髪に指を梳き入れる。
「あ、でも別に覗き見しに行ったんじゃないからね!ただ。。」
拒まれる様子が無かったのでそのまま柔らかく頭を撫でる。
「ただ?」
どう答えようと考えているかの様な沈黙。
外が静かなのは昨日から降り続いている雪のせいだろう。
暖房が消えた室内は凍りついたような冷気で満たされているが、腹の上に置かれている手のひらと胸元に擦りつけられた額がほんのり温かい。
「。。眠いんだろ?」
こくん、と、首が動く。
「でも。もう一度、しよう?」
「はぁ!?何云ってんだ。おねむならねんねしなさい。ね?りっくん」
「笑わないで」
「。。マジか?」
がばりと跳ね起きた璃宮に追い付けるだけの瞬発力も体力も無くて、気が付いたら組み伏せられる格好で貪るようなくちづけを受けていた。
「疲れ切るぐらい身体を使えば夢も見ずに眠れるでしょ?」
「バカ!お前と違うんだからそんなにしたら明日仕事になんね~だろっ!」
「。。もしくは」
耳朶から首筋を舐める様に舌先で愛撫されながら腰をすり付けられると局部はきちんと反応を示して、璃宮は上半身を起こすと勝ち誇った顔で俺を見下ろした。
「僕の夢だけ見てればいい」
その強がりが愛しくて、背中に腕を回して抱き寄せる。
「おや~?やきもち??」
「ばっ!ち、違うよ!!」
「じゃあ、何?」
分かり切っている答えを待つ気などさらさら無くて。
唇の角度を何度も変えて重ねてから耳元で囁いた。
「お前も俺の夢だけ見てろ」
悪夢にうなされて大汗をかきながらサイアクの気分で目覚めるのは自分だけではないと、隣に寝ていて気付かない訳ないだろう?
背中に立てられた爪の痛みと喘ぎ声を飲み込んで引き攣れた様に鳴る咽喉の音を合図にして、強く抱き締めたまま身体を繋げた。
―End―
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