HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
after Valentine's Night。。
- 2011/02/28 (Mon) |
- Novel-三上式- |
- CM(0) |
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三上×式部。
2話前のバレンタインの夜の翌朝。。
一生の不覚に落ち込む三上さんの話。
デキる男が悶々と思い悩む姿にギャップ萌え←
乾の趣味全開の話で申し訳ありません(汗
JUJU『Trust In You』のイメージで。。
多分同志と思われるうさこ様(勝手にすみません)と、
可愛い清寿を描いて下さったくみを様へ捧げます。
このあと清寿の桃尻に三上さんが噛み付くんですよ♪笑>くみを様。
2話前のバレンタインの夜の翌朝。。
一生の不覚に落ち込む三上さんの話。
デキる男が悶々と思い悩む姿にギャップ萌え←
乾の趣味全開の話で申し訳ありません(汗
JUJU『Trust In You』のイメージで。。
多分同志と思われるうさこ様(勝手にすみません)と、
可愛い清寿を描いて下さったくみを様へ捧げます。
このあと清寿の桃尻に三上さんが噛み付くんですよ♪笑>くみを様。
―Trust In You―
「おはようございます」
私の腕から擦り抜けようとしているところで目が合った。
「尊人さんはもう少し寝てて下さい」
微笑みの後の瞼へのくちづけで目を閉じさせられて、抱き取ろうとした温もりには指先しか届かなかった。
再び目を開くと周囲に落ちているのは柔らかな早朝の光。
久しぶりに沢山眠ったという充実感と貴重な時間を無駄にしてしまったという喪失感とがせめぎ合って、二度寝する心境には到底なれなかった。
「はぁ。。」
大きく吐息をついて大きく寝返りを打って布団にくるまると、シーツに微かに残る髪の香りで更に落ち込んだ。
会う為の時間を捻出はいいが溜まっていた疲れが出て眠ってしまうとは一生の不覚。
しかも昨晩帰宅してからの記憶が曖昧で、この腕の中に居たらしい清寿は裸だったのに自分は服を着たままなのも気になる。
ドアの隙間からコーヒーの香りが漂ってきて、微かに鼻歌も聴こえてきた。
今ここへ呼び戻して抱いたとしても拒まれはしないだろうが、あちらの身体に負担を掛けるのではと思うと二の足を踏む。
今日は2人共休みではないしな。。
せめて拗ねたりしてくれるのなら救われるような気がするのに、そういう事は決してしないと分かっていることを求めても仕方無い。
悶々とどうしようも無い事を考えながら手を伸ばして眼鏡を探すと頭の上の不思議な位置に置いてあって、そういえば着けたまま眠ってしまい夜中に外して貰ったな、と思い出した。
「明日自分が居なくなったとしても私なら泣かないでいてくれそうだから好きと云われても怖くない。。か」
こんな時に限って以前云われた時から密かに心に刺さっていた言葉を思い出してしまい、片手で目を覆い太い息を吐き出すのと共に呟く。
「バカだな。泣くに決まっているだろう。。」
いつの間にこんなに大切に想うようになった?
ただの部下から恋人へと変わったのはいつだったかは忘れたが、一緒に過ごした僅かな時の記憶は残っている。
そして職務の内容からいつ喪っても大丈夫という覚悟は出来ていたような気がしていたが。。意外とそうではないのかもしれない。
出てくるのは溜め息ばかりで、のろのろとベッドから抜け出した。
「もう起きてきたんですか?まだ眠っていて大丈夫なのに」
リビングへ行くと、キッチンに居たパジャマ姿の清寿が振り返って微笑んだ。
「いや、もう充分眠ったよ」
「良かった」
少し首を横に傾げて云うと後ろでひとつに纏めている髪が大きく揺れて、こちらに再び背を向けた。
「先にシャワーをどうぞ。その間に朝ごはん作っ。。っ!?」
後ろから抱き締めて耳元に顔を埋める。
「シャワーは?」
「まだ。。です」
この家の主は私だからとシャワーすら先には使おうとしない。
それを分かっていて確認していると、清寿も多分解っている。
「一緒に」
「。。はい」
速く強くなった鼓動を愛しむように、首筋の、動脈の上を唇で撫でて軽く歯を立てる。
「。。どうした?」
正面を向かせようと手を掛けた肩が強張り、緊張した横顔に尋ねる。
「なんか。。尊人さんらしくない」
抱き締めていた腕を弛めると身を翻して私と向かい合って、清寿が笑った。
「こんなにらしくない姿ばっかり沢山見せられちゃうと」
顎から滑り込んできた手のひらが、私の両頬を挟むように持つ。
「もっともっと好きになっちゃうよ?責任取って下さいね。。って!ええ~っ!!!」
背中と膝に腕を掛け抱える様に身体を持ち上げると、両腕がしなやかに首の後ろに回されてきた。
「こういうの、お姫様だっこって云うの、知ってます?」
吹き出して笑い出した口元に唇を押し付けて黙らせると、バスルームのドアを肩で押して開けた。
―End―
「おはようございます」
私の腕から擦り抜けようとしているところで目が合った。
「尊人さんはもう少し寝てて下さい」
微笑みの後の瞼へのくちづけで目を閉じさせられて、抱き取ろうとした温もりには指先しか届かなかった。
再び目を開くと周囲に落ちているのは柔らかな早朝の光。
久しぶりに沢山眠ったという充実感と貴重な時間を無駄にしてしまったという喪失感とがせめぎ合って、二度寝する心境には到底なれなかった。
「はぁ。。」
大きく吐息をついて大きく寝返りを打って布団にくるまると、シーツに微かに残る髪の香りで更に落ち込んだ。
会う為の時間を捻出はいいが溜まっていた疲れが出て眠ってしまうとは一生の不覚。
しかも昨晩帰宅してからの記憶が曖昧で、この腕の中に居たらしい清寿は裸だったのに自分は服を着たままなのも気になる。
ドアの隙間からコーヒーの香りが漂ってきて、微かに鼻歌も聴こえてきた。
今ここへ呼び戻して抱いたとしても拒まれはしないだろうが、あちらの身体に負担を掛けるのではと思うと二の足を踏む。
今日は2人共休みではないしな。。
せめて拗ねたりしてくれるのなら救われるような気がするのに、そういう事は決してしないと分かっていることを求めても仕方無い。
悶々とどうしようも無い事を考えながら手を伸ばして眼鏡を探すと頭の上の不思議な位置に置いてあって、そういえば着けたまま眠ってしまい夜中に外して貰ったな、と思い出した。
「明日自分が居なくなったとしても私なら泣かないでいてくれそうだから好きと云われても怖くない。。か」
こんな時に限って以前云われた時から密かに心に刺さっていた言葉を思い出してしまい、片手で目を覆い太い息を吐き出すのと共に呟く。
「バカだな。泣くに決まっているだろう。。」
いつの間にこんなに大切に想うようになった?
ただの部下から恋人へと変わったのはいつだったかは忘れたが、一緒に過ごした僅かな時の記憶は残っている。
そして職務の内容からいつ喪っても大丈夫という覚悟は出来ていたような気がしていたが。。意外とそうではないのかもしれない。
出てくるのは溜め息ばかりで、のろのろとベッドから抜け出した。
「もう起きてきたんですか?まだ眠っていて大丈夫なのに」
リビングへ行くと、キッチンに居たパジャマ姿の清寿が振り返って微笑んだ。
「いや、もう充分眠ったよ」
「良かった」
少し首を横に傾げて云うと後ろでひとつに纏めている髪が大きく揺れて、こちらに再び背を向けた。
「先にシャワーをどうぞ。その間に朝ごはん作っ。。っ!?」
後ろから抱き締めて耳元に顔を埋める。
「シャワーは?」
「まだ。。です」
この家の主は私だからとシャワーすら先には使おうとしない。
それを分かっていて確認していると、清寿も多分解っている。
「一緒に」
「。。はい」
速く強くなった鼓動を愛しむように、首筋の、動脈の上を唇で撫でて軽く歯を立てる。
「。。どうした?」
正面を向かせようと手を掛けた肩が強張り、緊張した横顔に尋ねる。
「なんか。。尊人さんらしくない」
抱き締めていた腕を弛めると身を翻して私と向かい合って、清寿が笑った。
「こんなにらしくない姿ばっかり沢山見せられちゃうと」
顎から滑り込んできた手のひらが、私の両頬を挟むように持つ。
「もっともっと好きになっちゃうよ?責任取って下さいね。。って!ええ~っ!!!」
背中と膝に腕を掛け抱える様に身体を持ち上げると、両腕がしなやかに首の後ろに回されてきた。
「こういうの、お姫様だっこって云うの、知ってます?」
吹き出して笑い出した口元に唇を押し付けて黙らせると、バスルームのドアを肩で押して開けた。
―End―
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