HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
満月の晩に。。
- 2011/09/12 (Mon) |
- Novel-五十璃- |
- CM(0) |
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今宵中秋の名月なので。
五十嵐×上條。R18(厳守)。
このCPでは最近色っぽい話が無い?
。。ってことで満月の晩の秘めごと。
ひとつ前の話が伏線になってます。
作品内の五十嵐の台詞は捏造ですが(汗
月は古来より生と死を表すとも云われるので。
五十嵐×上條。R18(厳守)。
このCPでは最近色っぽい話が無い?
。。ってことで満月の晩の秘めごと。
ひとつ前の話が伏線になってます。
作品内の五十嵐の台詞は捏造ですが(汗
月は古来より生と死を表すとも云われるので。
―幻月―
「月が綺麗だぞ。見えるか?璃宮」
五十嵐の呑気な声にイラッときて締め付けると、背後から短い唸り声が聞こえた。
「この向きで見えるワケないじゃない月なんかっ」
「そりゃそ~だな!はははっ」
後ろから貫かれている僕に見えるのはシワが寄ったシーツと、それを握る自分の指だけ。手を突いて身体を支えているのがやっとなんだから、頭さえも上げられないのに空なんか見る余裕が無い。
熱を帯びた手のひらで緩やかに肌を撫でられると、不本意ながら上がった息に甘い声が混じる。
「。。っ!だめっ。。前は、やめ。。っ」
前を探る手を太股で挟もうとしたけれど奥まで突かれると膝で立っているのが精一杯で、新たに与えられ始めた愛撫に抗えなくて肘から崩れ、腰だけ持ち上げられた姿勢になった。
「そこからっだっ。。て見えなっ。。でしょ?だか。。カーテン、閉めて。。よ」
そんなに狭くは無い、マンションの高層階にある部屋でも、頭側の壁に大きく取られた窓のカーテン全開で無防備にこんなことをしているのは恥ずかしい。
「ここからだとなぁ。。」
ヤニ臭い指がくしゃくしゃっと僕の髪を撫でる。
「綺麗な綺麗な今晩の月みたいな色をした、璃宮の頭が見える」
「髪の毛の事、云わないでっ」
背中から肩先まで、白過ぎる肌に発情して血の色に浮かび上がっている筈の任務で作った傷跡を辿るように、唇と舌先が遊ぶ。
抱かれる度、毎回されるこの儀式めいた行為のせいで、自分の身体の、自分では見えない部分のどこに傷が残っているのか感覚的に分かるようになった。
「また傷が増えてる。2つも」
背中側が終わると繋がったまま向かい合う姿勢に変えてから、胸から首筋、顔へと同じことをされる。
「前にも2つ。全部で4ヶ所追加」
五十嵐はこれを僕を覚えておく為の方法だといい、僕はそれをされる度に哀しくなって、両手で顔を掴んで引き寄せ自分の唇で五十嵐の唇を塞ぐ。
隙間が無いくらい身体を重ねたまま中を掻き混ぜられるような動きに反応して、背筋を這い上ってくる絶頂の予感に腰を揺らす。
「なんだか今日、スッゴくエロい顔してるじゃないか?それにいつもより濡れてる。お漏らししたみたいに、びしょびしょ」
茎から溢れた露が五十嵐の身体まで汚しているのをからかわれても、勝手に流れる涙を舐め取られても、いつもは嫌なのに今夜はそう感じない。
「うるさ。。あっ!んっ。ん。。んっ。。いがら。。し。。っ!」
意識が飛ぶ前に、両手を伸ばす。
「今日は満月だからな。誰もが誰かのことを愛したくなる日だ」
指先が汗ばんだ肌に触れると必死に掻き寄せて、耳朶に熱い息がかかるのを感じる。
「俺は好きだよ。その髪も含めて、璃宮のこと全部」
囁きが頭の中で反響する。
僕も好きだよ、当たり前じゃない!
言葉で返すと記憶に遺ってしまうだろうから、答えるように腕に力を籠める。
そして果てる寸前、大きく背を反らすと煌々と僕達を照らしている月が見えた。
―End―
*幻月(げんげつ)→ 月と同じ高度で、本物の月から離れた位置に光が見える大気光学現象のこと。
「月が綺麗だぞ。見えるか?璃宮」
五十嵐の呑気な声にイラッときて締め付けると、背後から短い唸り声が聞こえた。
「この向きで見えるワケないじゃない月なんかっ」
「そりゃそ~だな!はははっ」
後ろから貫かれている僕に見えるのはシワが寄ったシーツと、それを握る自分の指だけ。手を突いて身体を支えているのがやっとなんだから、頭さえも上げられないのに空なんか見る余裕が無い。
熱を帯びた手のひらで緩やかに肌を撫でられると、不本意ながら上がった息に甘い声が混じる。
「。。っ!だめっ。。前は、やめ。。っ」
前を探る手を太股で挟もうとしたけれど奥まで突かれると膝で立っているのが精一杯で、新たに与えられ始めた愛撫に抗えなくて肘から崩れ、腰だけ持ち上げられた姿勢になった。
「そこからっだっ。。て見えなっ。。でしょ?だか。。カーテン、閉めて。。よ」
そんなに狭くは無い、マンションの高層階にある部屋でも、頭側の壁に大きく取られた窓のカーテン全開で無防備にこんなことをしているのは恥ずかしい。
「ここからだとなぁ。。」
ヤニ臭い指がくしゃくしゃっと僕の髪を撫でる。
「綺麗な綺麗な今晩の月みたいな色をした、璃宮の頭が見える」
「髪の毛の事、云わないでっ」
背中から肩先まで、白過ぎる肌に発情して血の色に浮かび上がっている筈の任務で作った傷跡を辿るように、唇と舌先が遊ぶ。
抱かれる度、毎回されるこの儀式めいた行為のせいで、自分の身体の、自分では見えない部分のどこに傷が残っているのか感覚的に分かるようになった。
「また傷が増えてる。2つも」
背中側が終わると繋がったまま向かい合う姿勢に変えてから、胸から首筋、顔へと同じことをされる。
「前にも2つ。全部で4ヶ所追加」
五十嵐はこれを僕を覚えておく為の方法だといい、僕はそれをされる度に哀しくなって、両手で顔を掴んで引き寄せ自分の唇で五十嵐の唇を塞ぐ。
隙間が無いくらい身体を重ねたまま中を掻き混ぜられるような動きに反応して、背筋を這い上ってくる絶頂の予感に腰を揺らす。
「なんだか今日、スッゴくエロい顔してるじゃないか?それにいつもより濡れてる。お漏らししたみたいに、びしょびしょ」
茎から溢れた露が五十嵐の身体まで汚しているのをからかわれても、勝手に流れる涙を舐め取られても、いつもは嫌なのに今夜はそう感じない。
「うるさ。。あっ!んっ。ん。。んっ。。いがら。。し。。っ!」
意識が飛ぶ前に、両手を伸ばす。
「今日は満月だからな。誰もが誰かのことを愛したくなる日だ」
指先が汗ばんだ肌に触れると必死に掻き寄せて、耳朶に熱い息がかかるのを感じる。
「俺は好きだよ。その髪も含めて、璃宮のこと全部」
囁きが頭の中で反響する。
僕も好きだよ、当たり前じゃない!
言葉で返すと記憶に遺ってしまうだろうから、答えるように腕に力を籠める。
そして果てる寸前、大きく背を反らすと煌々と僕達を照らしている月が見えた。
―End―
*幻月(げんげつ)→ 月と同じ高度で、本物の月から離れた位置に光が見える大気光学現象のこと。
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