HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
Nights of The Knife。。
- 2011/01/15 (Sat) |
- Novel-三上式- |
- CM(0) |
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三上×式部。R18??
ひとつ前の三上誕の続き。。
これだけだと解り辛いかもなので前の話と合わせてお読み下さい。
『Nights of The Knife』はTMNの、
前の『Life is...』は平井堅の楽曲の曲名です。
どちらも心の奥に響く歌詞とメロディが美しい曲で。
一応各々の曲のイメージで書いているつもりです(汗
この話は感謝を込めてうさこさんへ捧げます。
ひとつ前の三上誕の続き。。
これだけだと解り辛いかもなので前の話と合わせてお読み下さい。
『Nights of The Knife』はTMNの、
前の『Life is...』は平井堅の楽曲の曲名です。
どちらも心の奥に響く歌詞とメロディが美しい曲で。
一応各々の曲のイメージで書いているつもりです(汗
この話は感謝を込めてうさこさんへ捧げます。
―pomum granatum―
「どうした?その顔は」
膨れっ面をして見せても却って嬉しそうに笑われるだけだから、本当はそんな顔したくない。
「。。貴方は僕に甘すぎる」
機嫌を取るような軽いキスをされながら、繋いだ手をぎゅっと握られる。
顔を横に逸らしても唇を追い掛けてくる優しい唇に根負けして、自分から顔を傾けてくちづけを受けた。
職場では厳しい顔で過酷な任務を告げる三上さんのイメージからは程遠い、こんな仕草にキュンとしていたら説得力なんて全く無いじゃないか。。
「裏では皆、私の事を“鬼”と呼んでいると聞いているが?」
首筋から胸元にまで触れられただけで全身がゾクゾクする。
「違う、任務の時の話じゃなくて。。」
反応しそうになっている下腹部を隠そうと膝を立てようとしたら、太腿の辺りからするりと撫で下されて足全体の力が抜ける。
「それの何が不満なんだ?」
唇に添えられた親指が輪郭をなぞり始め、答えようと口を開いたら舌の上を撫でられて、観念してその指に甘く歯を立てる。
「舐めて、舌全体で。そう、ゆっくりと」
云われると嫌だと拒めないは嫌じゃないから。。
「良いコだ」
満足そうな笑みを浮かべて三上さんが云う。
引き抜かれた指先から自分の口へと光る糸が繋がっていて、恥ずかしさで下唇を噛もうとした瞬間に唇が重ねられて舌が口中を掻き混ぜた。
「。。っん。。」
視界も頭の中も真っ白になる。
触れ合っている部分の感触だけが鮮明で、そこから蕩けてゆくみたいに痺れが拡がる。
「まだ何か云いたそうな顔してるな?」
――やっと仕事が片付いた。プレゼントのお礼がしたい。
真夜中過ぎに来たメールで呼び出され、深夜なのに混んでいる高級そうなレストランで食事をして、そのまま三上さんの家に連れて来られた。
「だってこれじゃ誰のお祝いか分からない。。!」
お誕生日に贈った小さなプレゼントを気に入って貰えたのは嬉しいし、お礼にと無理に時間を作ってくれたのも嬉しい。
だけどこうしていつも優しいけれどそれ以上に甘やかすように愛されると、逆なんじゃないかと不安になる。
「私がしたい事をしてやってるんだから気にしなくていい」
短く笑った息が頬を掠って、耳朶をくすぐる。
「清寿、お前が生きていることが一番のプレゼント、なのだから」
この幸せが逃げないようにするにはどうしたらいいのかと、抱き締められながら混乱した頭で考える。
抱き締め返せばいい?
くちづけを求めればいい?
それとも。。
「真剣に云ったのに笑うんだな」
自然に笑みが零れていた。
それを見て苦笑する三上さんの背中に腕を回して強く引き寄せる。
「人間(ひと)は嬉しい時には笑うものでしょ?」
三上さんのおかげで僕は人形から人間になれた。
けれど僕のせいで三上さんは弱みを持った。
決してギブアンドテイクな関係ではないけれど、僕が生きていることで貴方が安らいでくれるならそれでいい。。んだよね?
「尊人さんありがとう。。」
「そう云えば、おめでとう、と云って貰ってない。。かな?」
照れ隠しの拗ねた表情が可愛いと云ったらからかうなと怒られそうだから云うのを我慢して。
「尊人さん、お誕生日おめでとう!!」
一番綺麗な笑顔にとびきり甘いくちづけを添えた。
―End―
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