HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
kiss kiss kiss。。
- 2012/02/25 (Sat) |
- Novel-三上式- |
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三上×式部。一応R18。
三上さんの誕生日が過ぎて数日後の話。
因みにお誕生日は1月8日。。
大変遅くなってしまいました(汗
年の差を気にする清寿と、
それが可愛くて仕方ない三上さん。
ラルクの『xxx』のイメージで。
この続きはまた後日UP予定。
三上さんの誕生日が過ぎて数日後の話。
因みにお誕生日は1月8日。。
大変遅くなってしまいました(汗
年の差を気にする清寿と、
それが可愛くて仕方ない三上さん。
ラルクの『xxx』のイメージで。
この続きはまた後日UP予定。
― xxx ―
黙って。
口元がそう動いた気がして、云おうとしていた言葉を飲み込む。
指先が唇に触れてきて、その後、唇が。
そのまま。そう、そのまま。。
吐息のような囁きの、呼吸(いき)が、頬に当たる。
瞼を閉じて、軽く唇を触れ合わせるだけのくちづけを何度も受ける。
それだけで息が上がる。手のひらが汗ばんで、頬が熱くなる。
自分から薄く口を開くと、舌先が歯列を舐めて。
舌を絡め取ろうとすると間近で笑われて、髪を撫でられた。
「続きは後で」
その言葉と同時にエンジンをかける音がして、慌ててシートベルトを締める。
助手席で両足を縮めて蹲る僕を見て、小さく笑う。
笑わないで。
。。そう云えないから唇を噛んで膝の間に顔を埋める。
戯れのようなキスでも身体が反応してしまうくらい、好きなのに。
「拗ねたか?」
「す、拗ねてなんかいません」
横顔で、また笑う。
いつまで経っても子供扱いをされるのは仕方ないこと?
どんなに背伸びしても、歳だけは追い付くことが出来ない。
「少し怒ってるだけです」
僕の答えに意外そうな表情(かお)をして。
困ったように唇を歪めたのが、笑ったように見えた。
『笑うなっ!!』
入隊して数ヶ月間、いつでも無理にでも笑顔でいようとした僕に怒鳴った笑太君の気持ちがほんのちょっと解った気がした。
「笑わないで下さい。。僕は。。僕はこれでも一生懸命なんだから。。」
何も云わなくていい。
心の中の声が伝わったように、車内には沈黙が満ちる。
固く目を閉じ、膝を抱えて小さく小さくなったまま。
これでは駄々を捏ねている子供じゃないか。
貴方には大人に見られたいのに、これでは逆効果。
本当はこんなことを云うつもりは無かったのにな。。なんて後悔はもう遅い。
そのうちに車が停まって。
運転席側のドアが大きな音を立てて閉まった。
顔を上げて横を向くとそこにはもう尊人さんの姿は無く、崩れるようにシートに深く背を預けると横のドアが勢い良く開いた。
強い力で腕を掴まれたので急いでシートベルトを外すと外に引っ張り出されて、少し肩を持ち上げられ連行されるように歩かされた。
ドアが閉まる音を背後に聞き、待って、と声を掛けても多分振り向いてくれない背中を見詰める。
立てたコートの襟で顔が見えない。
腕を引かれているので横にも並べず、ただ俯いているしかない。
エレベーターを待つ間も、乗っている間も、玄関の鍵を開けている間も。
僕を先に玄関に押し込むと、尊人さんは後ろ手に部屋のドアを閉めた。
「一生懸命なのは私も同じだ」
後ろから不意に抱き締められて深くくちづけされれば緊張も解けて。
その頭を抱いて、髪に指を梳き入れる。
「触れたくなる、欲しくなる。いつでも、突然に。そんな衝動を抑えるので精一杯な時がある。お前が思っているほど大人じゃない」
「誕生日が過ぎて、ひとつ歳を取っても?」
「そう。一歳くらい、何も変わらない」
伸ばした人差し指を、尊人さんの唇の真ん中に当てる。
「黙って」
その指先を除けて、唇を押し当てる。
「さっきの続き、して下さい」
返された微笑みは嫌じゃなかったから、改めて。
まだ云っていなかったから今度こそちゃんと。
「お誕生日おめでとうございます」
―End―
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