HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
Fall Apart Again。。
- 2010/11/14 (Sun) |
- Novel-三上式- |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
三上×式部。
ちょっとだけR18。
ハロウィンの話の続きですが。。
(Time Passed Me by からの4話目)
長くなってしまったので前後編に。
三上さんは
「意外と沸点が低い」by 五十嵐
らしいのですが。。
原作ではそんな風に見えない。
マジギレしたら怖そうだな。。
そう思っていたら降りてきた話。
三上さんを怒らすと怖いぞー!
という話なんですが展開は重め←
熱愛でも悲恋のよう。
このCPだとそんな感じになります。。
ちょっとだけR18。
ハロウィンの話の続きですが。。
(Time Passed Me by からの4話目)
長くなってしまったので前後編に。
三上さんは
「意外と沸点が低い」by 五十嵐
らしいのですが。。
原作ではそんな風に見えない。
マジギレしたら怖そうだな。。
そう思っていたら降りてきた話。
三上さんを怒らすと怖いぞー!
という話なんですが展開は重め←
熱愛でも悲恋のよう。
このCPだとそんな感じになります。。
―opal 前編―
ぽつり、と、一粒の雨が頭に当たって、あれ?と思っているうちにみるみる強まった雨脚で目の前が霞んだ。
目的地まではあと数分という距離だったのに。
「走ろっ!」
「あ、ああ」
傘なんて持っていないから、組んでいた腕をもっときつく絡ませて、一瞬躊躇した三上さんを引っ張る様に駆け出した。
人気の無いマンションのエントランスに辿り着いた時は2人とも息が切れていて、肩で呼吸(いき)をしながら見つめあって笑い、腕をほどいて手を繋ぐ。
「降るなんて云って無かったのにね」
今朝のニュースの天気予報に悪態をつきながら絡めた指に力を籠めて、小さく身震いをする。
まもなく来たエレベーターに乗り込んですぐに抱き寄せられて驚いて、肩越しに見える監視カメラの存在が気になって身体を硬くしたら、もっときつく抱き締められた。
「。。温かい」
吐息の様な囁きが耳元で溶けて微かな温もりに変わり。
耳朶に、横顔に啄むようにくちづけして、背中に腕を回す。
諜報課がその気になれば、この狭い空間を写し続けている汎用カメラの画像くらいいとも簡単にハッキング出来るだろう。
そんな事は僕よりも三上さんの方が心得ている筈だから。
それでもこうして温めてくれる優しさに、落ち着きかけた鼓動が再び早くなる。
「ホントだ。あったかい」
僕の両手はいつの間にか濡れたコートの背を強く掴んでいて、どちらからともなく自然に唇を重ねていた。
もっと深く求め合いそうになった時に目的階に着いて、名残りを惜しむ間も無く身体を離して先に三上さんがエレベーターから降りた。
「寒っ。。」
小さく呟くとそれに気付いた三上さんが、振り返って目を細めた。
でもそれきり何も云わずに前を向き直り、生体認証で何重にもロックされた自宅のドアのキーを外し、僕を中へ入れてからまた厳重にロックした。
「先にシャワーを」
「嫌だ」
玄関先でコートを脱ぎかけた手を止めて、三上さんは目を丸くして僕を見た。
「どうした?急に」
呆れたように云って軽く笑った口元に、唇を押し付ける。
少し前まで呑んでいたワインの酔いが走ったから急に回ったらしく、頭の芯がくらくらしてきた。
「先刻みたいに抱き締めて。温めて。。下さい」
胸元に飛び込んだ僕の肩の上で三上さんの手が戸惑っているのを感じながら、もっと強く抱き付いて肩に頬を擦り寄せる。
「ひとを試すようなことばかりするんだな」
思いがけず冷ややかな声がして、きゅっと背筋が縮んだ。
「そんなに愛されたい?」
唇を求められて顎を上げてそれに応えると、いきなり二の腕を掴まれてベッドルームに連れて行かれた。
僕の服も自分の服も一緒くたに床の上に投げ捨てて、眼鏡を外して覆いかぶさってきた三上さんの頭を抱いて、柔らかい髪に指を梳き入れる。
熱い息が荒々しく肌を撫でて、右手の指先から始まった唇と舌での愛撫は時折微かな痛みを残してゆく。
今までこんな風に乱暴にされたことが無い。
いつももっともっと優しくて。。
「怒って。。る?」
一番触れて欲しい所を避けて両足の先まで舐られて、嬌声を上げてしまいそうになるのを自分の指を噛んで何度も堪える。
「私が、お前が思っているほど大人ではないとしたら?」
まるで日々の任務を告げる時みたいな鋭利な声音。
強張った口元にその口調からは考えられないくらい柔らかいくちづけをされて、歯型がくっきりと付いてしまった指を、子供からおもちゃを取り上げるような仕草で外された。
「ごめ。。な。。い。そ。。なつもりじゃ。。くて」
詰めていた息を吐き出すと同時に涙が溢れてきて、言葉が途切れて何も。。三上さんの表情(かお)も見えなかった。
―Continue―
PR
What’s New!!
(01/06)
(11/22)
(11/12)
(12/14)
(05/27)
COMMENT