HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
台風の間に。。
- 2011/10/29 (Sat) |
- Novel-三上式- |
- CM(0) |
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三上×式部。
R指定。。なし。でいいかな?
6つ前の台風の日の話の続きの様な。
一緒に連休を取ったのに台風が来て、
うちで過ごすしかない2人の話。
前の話を書いた時はまさに台風の日、
今回はすっかり時期外れですが。。
続きは??というリクにお応えして、
清寿にめろめろ三上さんの話なぞ(笑
こんな感じに仕上がりました。
R指定。。なし。でいいかな?
6つ前の台風の日の話の続きの様な。
一緒に連休を取ったのに台風が来て、
うちで過ごすしかない2人の話。
前の話を書いた時はまさに台風の日、
今回はすっかり時期外れですが。。
続きは??というリクにお応えして、
清寿にめろめろ三上さんの話なぞ(笑
こんな感じに仕上がりました。
―DURING the TYPHOON―
「携帯、着信来てる。。清寿のに」
「え?あ、僕の?!」
慌てた様子で枕元へ手を伸ばし携帯電話を持ったところで着信が切れたようだ。
「誰からだろ?。。わ!定期確認だった。マズい」
特刑処刑部隊の隊員達には、担当の諜報課員から定期的に所在確認の電話が入る。
任務中を除く退勤後の夜や休みの日に自宅に居ない時には必ず。
「こちらから電話を入れておけばいい」
「う~ん。。そういう訳にもいかないかな。。」
起き上がってベッドの端に足を下ろして座り、手の中で携帯電話を弄んで云う。
「ここに居るの知ってるから、電話なんてしたら大変な事になりますよ」
また伸ばしかけているという髪は、今は背中の中ほどの長さ。
ゆっくりと身体を揺すっているのでそれに合わせて左右に揺れている。
「私は別に気にしないが」
「尊人さんはそうでも僕はそういう訳にはいかなくて。。あ。メール。。?」
メールを読みながら足をパタパタと揺らしている振動が微かに伝わってくる。
小さく笑いながら何か返信して、またメールが来て、返信して。
字を打つのに集中している時は足が止まって、その他の時はパタパタ揺れて、その変則的な振動でうとうとしては覚めてまたうとうとする、の繰り返し。
「尊人さん」
不意に声を掛けられて、ん~?と間延びした返事をすると、
「好きな体位って、何ですか?」
一気に目が覚めた。
「体位?何で。。」
「答えて下さい。どんな体位が一番好き?」
「や。。」
くるりと振り返って見詰める顔が真剣だったのと、まだ少し寝惚けていたのでつい真面目に答えてしまった。
「ノーマルで。顔が見えるのがいい、かな」
それを聞いて清寿は首を横に傾げると、ふ~ん、と低く唸った。
「僕は後ろからで、背中にぴったり身体をつけてもらって耳元で息遣いとか声が聞こえるのが好き」
云ってから恥ずかしそうに笑ってみせて、また背中を向けてメールを。。
「清寿!」
「はい?」
「今の!誰とメールしてるんだ?」
背中から前へと腕を伸ばして、抵抗されながらも取り上げた携帯の画面には『送信完了しました』の文字が出ていて、手遅れだったことに気付いた。
「。。柏原班長とです。定期確認に出なかったから。。」
私の手から自分の携帯を取り戻すと、誤魔化すように笑った。
「他にはどんな質問が?」
ベッドの上に膝を突き呆然としている私の唇に、ちゅっ、と唇を重ねてきて、
「『質問1:今どこに居ますか?』返信、ベッドの中に居ます。『質問2:今何をしていますか?』には、だらだらしています」
毛布にくるまりシーツの上に正座して、もう一度啄むようなキスをされた。
「『質問3:相手はどうしていますか?』、お疲れ様なので眠ってばかりいます。そしてさっきのが今のところ最後の質。。」
その時メール着信があり、一瞬の隙を見せた清寿の手から携帯電話を奪う。
「いい気になってんなぁ、柏原」
自分だけ読んで返信をして、送られてきたメールも返したメールも削除してから奪い取られた時の格好のままで固まっている手元へ放るように返す。
慌てて確認した清寿は恨みがましい顔で、上目遣いに私を見る。
「柏原班長はなんて?で?なんて返事したんですか?!」
笑ってみせただけで返事をせずに毛布に潜りこむ。
「ねぇねぇなんて?教えて下さい!」
肩に触れてきた手の手首を取って引き、横倒しになった身体を押さえ付けるように抱き締めた。
「尽くしてくれたら教えてやろう」
「尊人さん。。キャラ変わってますよ?」
「眠ってばかりと云われっ放しなのも悔しいからな」
素肌に手を這わせながらしつこいくらいに深く長くくちづけて、唇を離すと清寿は小さく笑って訊いてきた。
「さっきの柏原班長のメールに何が書いてあったんですか?」
勘が良いから誤魔化すのは難しい。それでなくとも、意外と分かりやすい、と云われているのだから、諦めて正直に白状することにした。
「『お年寄りには無理をさせず、労わるように。』、だと」
腕の中で顔を伏せて笑っているのは精一杯の気遣いだと思うが、そろそろ私の苦い表情(かお)に気付いて笑うのを止めてくれないか?
―End―
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