HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
年末年始。。ですから。
- 2009/12/31 (Thu) |
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笑太×璃宮。ツンデレ??
もしもシリーズ。その1←
特刑の忘年会で年末年始限定の遊園地ペア無料入場券が当たりました。
さぁどうしますか?
そういう設定で年末年始に3話UPします。
1話目は璃宮が主役。
ひそかにリクエストを頂いていた笑璃に初挑戦!で2009年は締めてみようかと。。
u-様、憂飛様、こんなんでいかがでしょう?
もしもシリーズ。その1←
特刑の忘年会で年末年始限定の遊園地ペア無料入場券が当たりました。
さぁどうしますか?
そういう設定で年末年始に3話UPします。
1話目は璃宮が主役。
ひそかにリクエストを頂いていた笑璃に初挑戦!で2009年は締めてみようかと。。
u-様、憂飛様、こんなんでいかがでしょう?
―World End Garden―
大晦日。
こんな日にこの人とここに居るのはあくまで成り行きで。。
困った子供を見るような目で仏頂面の僕を見るアナタ。
「なぁ」
真っ直ぐ睨み付けたいのに、目が合うと先に視線を逸らすのは僕。
「なんですか?総。。。御子柴さん」
お腹に力を込めて云えば、言葉が震えることは無い。
「あのな、上條。自分から誘っておいてその態度は無いんじゃないか?」
誘って?!
。。いや。誘ったのは僕、ってことになるのかな?
特刑の忘年会のビンゴで当たった某テーマパークのペア入場券は1月3日までの期間限定で、こんなギリギリになって貰ったって。。という代物だった。
年末年始なんて混んでいるだろうから面倒臭い。
そう思いながら半ば捨てるつもりでチケットを弄っていたら、総隊長と副隊長に見つかってしまった。
なんて不運。
「差し上げましょうか?お2人でどうぞ」
そう云ったのだけど副隊長には予定はあるとかで遠慮されたので、つい。
「ご予定が無いなら総隊長。。」
に差し上げます、と云い終らないうちに、目の前の壁みたいな2人が一斉に微笑んだ。
「おう、いいぞ。一緒に行くか、上條」
運悪く、裁判所も休みに入り新しい死刑判決は出ない。
更に運が無いことに、今年やり遺した任務は無いので、追跡中の死刑囚が発見されたりしなければ明日から年明けまでは非番となる。
第一は年末も年始も毎年呼び出しがある様だが基本的には非番で、わざわざスケジュールを合わせる必要も無く、一緒に休みが取れている状況。
最悪な勘違いに最悪の条件が重なってゆく。
「清寿。土産は何がいい?」
「お菓子!可愛い缶とかに入っているのがいい」
「ん。了解っ」
「いいないいな~!笑太君も上條隊長も楽しんで来てね~」
。。勝手に盛り上がられてもただの迷惑。
否定しようにも口を挟む猶予も一切与えられずに一方的に約束を取り付けられて、今ここに居る訳だ。
「さて。何に乗るか~?」
こちらに向けられた爽やかな笑顔が眩しくて、目を細める。
「僕なんかとじゃなくて。。。他の人と来た方が良かったんじゃないですか?」
いくら否定しても決して超えられない。
アナタはそういう存在。
だから目の前に差し出された手を何度も無視してきた。
「お前とだから来たかったんだよ」
鼓動が、跳ねた。
「僕とだから。。?」
「そう。上條と」
素直じゃない僕に、また差し出された手のひら。
「もっと肩の力抜いて。任務離れてんだからたまには俺にも笑ってくれよ」
この手を取ったら。。。アナタはもっと僕を見てくれるだろうか?
今日限定でもその笑顔を独占出来るなら。。。
いやでもそんなの僕らしくない。
「さぁ、上條」
迷っているうちに手首を握られて、引き摺られるように歩き出す。
「あ。え。待っ。。。じ、自分で歩けますから離して下さいっ」
アナタは振り返って、口角を上げてニカッと笑った。
「じゃあ途中で逃げたりしないでちゃんと1日俺に付き合ってくれるか?」
表情だけは渋々と、内心ではドキドキしながら、深く頷いてみせた。
―End―
大晦日。
こんな日にこの人とここに居るのはあくまで成り行きで。。
困った子供を見るような目で仏頂面の僕を見るアナタ。
「なぁ」
真っ直ぐ睨み付けたいのに、目が合うと先に視線を逸らすのは僕。
「なんですか?総。。。御子柴さん」
お腹に力を込めて云えば、言葉が震えることは無い。
「あのな、上條。自分から誘っておいてその態度は無いんじゃないか?」
誘って?!
。。いや。誘ったのは僕、ってことになるのかな?
特刑の忘年会のビンゴで当たった某テーマパークのペア入場券は1月3日までの期間限定で、こんなギリギリになって貰ったって。。という代物だった。
年末年始なんて混んでいるだろうから面倒臭い。
そう思いながら半ば捨てるつもりでチケットを弄っていたら、総隊長と副隊長に見つかってしまった。
なんて不運。
「差し上げましょうか?お2人でどうぞ」
そう云ったのだけど副隊長には予定はあるとかで遠慮されたので、つい。
「ご予定が無いなら総隊長。。」
に差し上げます、と云い終らないうちに、目の前の壁みたいな2人が一斉に微笑んだ。
「おう、いいぞ。一緒に行くか、上條」
運悪く、裁判所も休みに入り新しい死刑判決は出ない。
更に運が無いことに、今年やり遺した任務は無いので、追跡中の死刑囚が発見されたりしなければ明日から年明けまでは非番となる。
第一は年末も年始も毎年呼び出しがある様だが基本的には非番で、わざわざスケジュールを合わせる必要も無く、一緒に休みが取れている状況。
最悪な勘違いに最悪の条件が重なってゆく。
「清寿。土産は何がいい?」
「お菓子!可愛い缶とかに入っているのがいい」
「ん。了解っ」
「いいないいな~!笑太君も上條隊長も楽しんで来てね~」
。。勝手に盛り上がられてもただの迷惑。
否定しようにも口を挟む猶予も一切与えられずに一方的に約束を取り付けられて、今ここに居る訳だ。
「さて。何に乗るか~?」
こちらに向けられた爽やかな笑顔が眩しくて、目を細める。
「僕なんかとじゃなくて。。。他の人と来た方が良かったんじゃないですか?」
いくら否定しても決して超えられない。
アナタはそういう存在。
だから目の前に差し出された手を何度も無視してきた。
「お前とだから来たかったんだよ」
鼓動が、跳ねた。
「僕とだから。。?」
「そう。上條と」
素直じゃない僕に、また差し出された手のひら。
「もっと肩の力抜いて。任務離れてんだからたまには俺にも笑ってくれよ」
この手を取ったら。。。アナタはもっと僕を見てくれるだろうか?
今日限定でもその笑顔を独占出来るなら。。。
いやでもそんなの僕らしくない。
「さぁ、上條」
迷っているうちに手首を握られて、引き摺られるように歩き出す。
「あ。え。待っ。。。じ、自分で歩けますから離して下さいっ」
アナタは振り返って、口角を上げてニカッと笑った。
「じゃあ途中で逃げたりしないでちゃんと1日俺に付き合ってくれるか?」
表情だけは渋々と、内心ではドキドキしながら、深く頷いてみせた。
―End―
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