HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
さくら 2011ver.。。
- 2011/04/23 (Sat) |
- Novel-御子式- |
- CM(0) |
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御子柴×式部。R18。
桜澤×御子柴・三上×式部前提。
御子柴に恋人が居ると信じて恋を諦めた式部と、
式部に本当の事を話せないでいる御子柴の話。
または。。
身体だけの関係と割り切っている式部と、
そうは思えずにモダモダする御子柴の話(笑
くみを様にリクエストいただいていた
Janne Da Arc『ダイヤモンドヴァージン』のイメージで。
しかもたった一言くらいしか出てきてないのですが。。
“桜の話”のつもりで書きました。
時期外れですみません(遅
桜澤×御子柴・三上×式部前提。
御子柴に恋人が居ると信じて恋を諦めた式部と、
式部に本当の事を話せないでいる御子柴の話。
または。。
身体だけの関係と割り切っている式部と、
そうは思えずにモダモダする御子柴の話(笑
くみを様にリクエストいただいていた
Janne Da Arc『ダイヤモンドヴァージン』のイメージで。
しかもたった一言くらいしか出てきてないのですが。。
“桜の話”のつもりで書きました。
時期外れですみません(遅
―Cerasus―
「トんだまま死んじゃうっていうのも悪くないかもね」
「意味分かって云ってんのかそれ?腹上死ってことになるんだぞ」
「ははっ!流石にそれはマズいか」
事後の汚れた身体を乾いたタオルで拭ってやっている腕にまとわりついてくる手を払い除けながら、しょうもない事にウケて笑いが止まらなくなっている清寿の頬にキスをする。
「“あの人”とは上手くいってんだろ?」
「ん、まぁね。笑太君の方は?」
清寿が「居る」と思い込んでいる俺の想い人はこの世にもう居ない。
けれどその勘違いを訂正すると説明が長くなるし冷静でいられる自信が無いので面倒だから、話を逸らすことにした。
「飛んで戻って来れなくなるくらいスゴいの、してみる?」
鼻と鼻の先が擦れるくらいに顔を近づけたまま煽るように云うと、清寿はケラケラと笑って腹を抱えた。
「もっとスゴいの?!壊れちゃう!壊れちゃう!!」
重ねようとした唇を手のひらで受けられ流されて、両腕を身体の横に拘束する。
「壊してやろうか?」
決め顔で凄んだのに笑顔で流されて、溜め息をついたところで啄むようなキスを唇に貰う。
「今日の笑太君、ちょっと変」
急に真面目な顔をして、大きな目で俺を見詰める。
この瞳には隠し事が出来ない。
それでも云えないこと、云いたくないことが沢山有る。
「そうか?そういうお前も、なんだか今日は変だよな」
清寿は目を更に大きく見開いて数回パチパチと瞬きすると、静かな微笑みを浮かべた。
「そう?どんな風に?」
帰りに一旦別れたのに数時間後に何の連絡もせずに部屋に押し掛けて勝手に上がり込んでも、理由を訊こうともしなかった。
「俺に気ぃ遣ってんだろ」
してる間以外は深いキスを拒むのはいつも通りでそれだけはさせて貰えなかったけれど、ほとんど言葉も交わさずに押し倒していつもより激しくしたのに終わった後上機嫌でイッたまま死ぬのも悪くないと笑い転げるなんて。。無理にはしゃいでいるようにしか見えない。
「ううん全然。そんな風に見えるなんて笑太君やっぱりどうにかしてるよ」
押さえていた手首を離してやると目を細めて、両手でふわりと俺の頬を撫でた。
「うん。。そうだな。。桜が、もう終わりそうだから。。」
今日は時生の命日で。
時生を撃ったあの公園へ独りで行って、桜の花弁の散る中で泣いてきた。
そんな姿は誰にも見られたくない。
。。清寿には絶対に見せたくない。
「。。っ!」
途切れた言葉の続きを息を殺して待っていた清寿にぴたりと身体を重ねて腰を揺らし、敏感な部分を触れ合わせて擦り、甘く喘ぎ始めた顎のラインをなぞるように唇を遊ばせる。
「な、清寿。触って」
長い指が、俺のと自分のを一緒に掴んで愛撫する。
熱く短く零れるふたりの吐息が混ざり合って、物が少なく生活感に乏しい部屋の中に満ちた。
「欲しい?」
耳朶に息を吹きかけて囁くと、目元と頬を真っ赤に染めた清寿がもどかしそうに下唇を噛んで何度も頷く。
「俺も欲しい。清寿が」
唇を重ねて歯列をこじ開けて舌で咽喉の奥まで犯すようなくちづけが許されたらそれは求める事が許された証。
「けど、俺が心から欲しいと願ったものはいつも結局手に入らないんだよな」
誰かを時生の身代わりにしたいんじゃなくて。
いつか俺が完全に壊れた時に止めてくれる存在が必要なんだ。
あの頃アイツが俺のことをどう想っていたのか分かってきた気がするのは、きっと俺自身が少しづつ壊れ始めたからに違いない。
「今だけ、笑太君のものになってあげる」
「とりあえず現在(いま)は、今だけ、で我慢するか」
強がって笑い返すと、肩から首へ優しく腕が回されて柔らかく抱き締められた。
―End―
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