HYPNOTIC DOLLS annex
企画・リク用別館。 DOLLS・同人・BLに興味の無い方はご遠慮ください。
突発的にChristmasの話。。
- 2009/12/19 (Sat) |
- Novel-三上式- |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
あと数日でChristmasなので。
三上×式部。激甘。
以前いただいたharryさんのリクエストにお応えする話の前説的な話とでもいいましょうか。。
本館のクリスマスの話(御子式)はいつも切ない感じになってしまうのですが(不倫っぽいと云われたことも。。)、こちらのCPではあまあまだけど愛人っぽい?(汗
この話の続きは本館18禁のお部屋へ。近日中にUP出来るかと。。
三上×式部。激甘。
以前いただいたharryさんのリクエストにお応えする話の前説的な話とでもいいましょうか。。
本館のクリスマスの話(御子式)はいつも切ない感じになってしまうのですが(不倫っぽいと云われたことも。。)、こちらのCPではあまあまだけど愛人っぽい?(汗
この話の続きは本館18禁のお部屋へ。近日中にUP出来るかと。。
―Holy Holy Night―
―三上さん。ただいま、は?
自宅に連れてくる度に云われるが習慣にはならない言葉。
しかし今日に限り、その声が掛からなかった。
三上は無言で玄関を通り過ぎてからそれに気付いて、後ろから着いて来ている式部の方を振り返ろうとした。
その時、背後から抱きつかれて言葉を失う。
「。。。どうした?」
背中に額を押し当てたまま、何も云わない式部に問う。
「スゴく緊張してたから。。ここに帰ってきたら気が抜けちゃって」
三上の腹の前で組まれた手が、強く握り締められる。
「緊張?」
深く息を吸い込んで吐き出してから、式部は答えた。
「あんなちゃんとしたクリスマスディナーなんて初めてだったから。。。」
クリスマスイブにも当日までにもまだ数日ある。
そう思ったがその両日に時間が取れるか分からない。
守れない約束をするのはポリシーに反するので、今日になって突然取れた夜からの休みに、三上は式部を誘って食事へ行くことにした。
「急だったからな」
「せめて昨日云ってくれればもっとちゃんとした服で行ったのに。普段着で。。。全然三上さんと釣り合ってなかった」
当日予約が取れたフレンチのレストランに連れて行かれた式部は、普段着で来てしまったことをしきりに気にしていた。
「そんなことはどうでも。。。」
「ちょっとだけ、このままで居て」
三上の身体に回された腕に力が籠もる。
「美味しかったか?」
背後で頷く気配がして、肩甲骨の間に顔が擦り寄せられた。
「うん。とっても美味しくて綺麗で。。。夢みたいだった」
はぁっと吐き出された息が、背を撫でる。
「夢みたいに消えたりしない」
式部の手の上に手を重ねて、三上は微かに笑った。
「本当に?」
式部が伸び上がるようにして肩越しに唇を求めてきて、三上は顔を横へ向けてそれに応え、身体を回して向かい合う。
「本当に」
腰に手を掛けると首に腕が回されて、何回も唇を重ねながら縺れるようにリビングのソファの上に倒れ込む。
「おかえり」
式部の前髪を掻き上げた指で頬を撫でて、三上が微笑む。
「いつもと逆だね」
唇と指で着衣を乱されて甘い息を吐きながら、恥ずかしそうに式部が笑った。
「ただいま、は?」
式部の口調を真似て三上が云う。
「ただいま。。。で、いいの?」
不安そうに見上げる瞳を見詰めると、三上はソファの上に広がった髪を一筋掬い上げて、くちづけた。
「帰って来たんだからいいだろ?ただいまで」
口元にもくちづけられて、反射的に閉じた瞼の間から涙が一筋流れた。
「ただいま」
両親を喪ってから特刑処刑隊員養成所の寮で暮らし、隊員になってからも目の部屋で監視される部屋の住む式部には、本当に安らげる“帰る場所”というものが無かった。
「僕が一番欲しかったものをくれてありがとう、三上さん」
三上の指が敏感な部分に触れて、式部の身体がびくっと震えた。
「。。。っ!」
「私が一番欲しいものを、貰ってもいいか?」
固く目を閉じたまま小さく頷いたのを見て、笑みが漏れた。
「メリークリスマス、清寿」
「メリークリスマス、尊人さん。。。大好き、です」
重ねられた手を握り締めて、式部は綺麗な微笑みを返した。
―Merry Christmas to...
―三上さん。ただいま、は?
自宅に連れてくる度に云われるが習慣にはならない言葉。
しかし今日に限り、その声が掛からなかった。
三上は無言で玄関を通り過ぎてからそれに気付いて、後ろから着いて来ている式部の方を振り返ろうとした。
その時、背後から抱きつかれて言葉を失う。
「。。。どうした?」
背中に額を押し当てたまま、何も云わない式部に問う。
「スゴく緊張してたから。。ここに帰ってきたら気が抜けちゃって」
三上の腹の前で組まれた手が、強く握り締められる。
「緊張?」
深く息を吸い込んで吐き出してから、式部は答えた。
「あんなちゃんとしたクリスマスディナーなんて初めてだったから。。。」
クリスマスイブにも当日までにもまだ数日ある。
そう思ったがその両日に時間が取れるか分からない。
守れない約束をするのはポリシーに反するので、今日になって突然取れた夜からの休みに、三上は式部を誘って食事へ行くことにした。
「急だったからな」
「せめて昨日云ってくれればもっとちゃんとした服で行ったのに。普段着で。。。全然三上さんと釣り合ってなかった」
当日予約が取れたフレンチのレストランに連れて行かれた式部は、普段着で来てしまったことをしきりに気にしていた。
「そんなことはどうでも。。。」
「ちょっとだけ、このままで居て」
三上の身体に回された腕に力が籠もる。
「美味しかったか?」
背後で頷く気配がして、肩甲骨の間に顔が擦り寄せられた。
「うん。とっても美味しくて綺麗で。。。夢みたいだった」
はぁっと吐き出された息が、背を撫でる。
「夢みたいに消えたりしない」
式部の手の上に手を重ねて、三上は微かに笑った。
「本当に?」
式部が伸び上がるようにして肩越しに唇を求めてきて、三上は顔を横へ向けてそれに応え、身体を回して向かい合う。
「本当に」
腰に手を掛けると首に腕が回されて、何回も唇を重ねながら縺れるようにリビングのソファの上に倒れ込む。
「おかえり」
式部の前髪を掻き上げた指で頬を撫でて、三上が微笑む。
「いつもと逆だね」
唇と指で着衣を乱されて甘い息を吐きながら、恥ずかしそうに式部が笑った。
「ただいま、は?」
式部の口調を真似て三上が云う。
「ただいま。。。で、いいの?」
不安そうに見上げる瞳を見詰めると、三上はソファの上に広がった髪を一筋掬い上げて、くちづけた。
「帰って来たんだからいいだろ?ただいまで」
口元にもくちづけられて、反射的に閉じた瞼の間から涙が一筋流れた。
「ただいま」
両親を喪ってから特刑処刑隊員養成所の寮で暮らし、隊員になってからも目の部屋で監視される部屋の住む式部には、本当に安らげる“帰る場所”というものが無かった。
「僕が一番欲しかったものをくれてありがとう、三上さん」
三上の指が敏感な部分に触れて、式部の身体がびくっと震えた。
「。。。っ!」
「私が一番欲しいものを、貰ってもいいか?」
固く目を閉じたまま小さく頷いたのを見て、笑みが漏れた。
「メリークリスマス、清寿」
「メリークリスマス、尊人さん。。。大好き、です」
重ねられた手を握り締めて、式部は綺麗な微笑みを返した。
―Merry Christmas to...
PR
What’s New!!
(01/06)
(11/22)
(11/12)
(12/14)
(05/27)
COMMENT